お外スケッチの悩み

毎年桜の季節は忙しくあちこちに描きに行っているのだけど、今年はなかなか難しかった。前回のブログでも書いたけど、咲き始めたと思ったら冷たい雨が続き、晴れたと思ったら急激に暑くなってあっという間に満開、教室の日程とも重なってあれよあれよという間に散ってしまった。

それでもなんとか何枚かはスケッチしたのだけど、もうひとつ問題があって、この頃目の調子がよくないのだ。壁一面に目玉のオブジェがついていて、院内には絹谷幸二さんの本物の作品が飾られている近所の美人の目医者さんによると、ドライアイ。このところ湿度が冬に比べて上がってきているのでずいぶん楽になったのだけど、乾いた目にこの日差しがキツい。サングラスは必需品で、かけてても描き終わった頃には目がしみるかんじで痛い。先日庭の石楠花を描いて翌日にたんぽぽを描いたらもう3日目は痛くて外に出るのもいやになってしまった。現場主義、お外スケッチ大好きな私だけど、ちょっとしばらく目を休めることにします。

件の石楠花のスケッチはこちら。光のコントラストが美しかったのだけど、気がついたら目が痛くなってた↘️

石楠花の水彩スケッチ F6

まあ、あちこちR化しますねー。これはR化とはちょっと違うんだけど、先日紹介した義妹の皮膚科に行って山登りで爪ボロボロで豆だらけの足を診てもらったんだけど、どうも私の足は靭帯が柔らかすぎるらしい。ネットで調べたらこんにゃく足っていうらしいんだけど、靭帯がしっかりしていないので靴の中で足が安定せず、擦れるので角質がたまってマメというかタコというかそんなものができちゃうそうで。爪が巻き爪っぽかったり厚みが出て色が悪くなるのも靭帯が柔らかすぎて足の指がちゃんと使えていないせいらしい。そういえば私はどんな靴履いても長い間歩くと痛くなっちゃうんだよね。ヒールなんて全然履けないし、コンバースのシューズが好きだったけど、すぐに痛くなっちゃうのでこれもムリ。柔らかいスニーカーが比較的楽だけど、たくさん歩くとやっぱり痛くなる。義妹によると踵をしっかりホールドできて、底が硬め、アーチを支える構造の靴がよいそうで、シューフィッターのいるお店で買うとよいとのこと。普段履いてる柔らかいスニーカーはよくないそうだ。登山靴あるかなぁ…意外とこういう方、他にもいるんじゃない?気がついていないだけで。今度シューフィッターのいるお店行ったらどうだったかお知らせしますねー。高そうでこわいー。

タンポポの水彩スケッチ F6

これでトドメを刺されたたんぽぽ。描いてる時はとても幸せだったんだけど、しばらくお外スケッチは休まないとダメっぽい。明日あたり筑波山のカタクリを描きに行きたかったけど、あきらめます。少し休んだら復活すると思うのでまた後日行けたらよいな。

糸遊

最近、大きめのパネルとロール紙を買い込み
いろいろ描いている。
大きめの絵が描きたくなったのは昨年5月の個展の中止を決めてからで
ベニヤ板に水張りした適当なサイズで何枚か描いたのだけれど、
すっかり楽しくなってしまって
100号いくぞ!っとパネルを買って水張りまでしたのに
手術してからエネルギーが足りなくなってそのままになっている。
やっぱり100は元気になってからにしよう。
真四角って楽しいかたちだなあ、と思って
ほどよく大きいS30 に年末から取り組んで先日やっと仕上がった。

糸遊 透明水彩 s30

大きい絵を描くのの何が楽しいって没頭できることかなあ。
もちろん小さい絵も没頭するんだけれど、物理的に視界いっぱいに世界が広がる感覚や
普通に時間がかかるかんじがなんだかよいんんだよね。
これは春の絵なんだけど、春にタイムスリップするというか
ふと我に返ったときに今が冬なのにびっくりしちゃう。(笑)
春にスケッチしてたときの日差しのまぶしさや虫の羽音、いろいろよみがえってくる。
気をつけなくちゃいけないのが、没頭しすぎて描きこみ過ぎないこと。
全体のバランスを見失わないこと。
時々ラジオ体操を入れたりしながら描いてます。

題名をね、春の陽炎ってつけようと思ったんだけど
念のためにググったら、陽炎(かげろう)って春の季語なんだそう。
つまり春の陽炎って「頭痛が痛い」とかみたいに意味が重複しちゃうかんじなのかなと。
でも陽炎って私にとっては夏のイメージが強いんですよね。
なにかほかの言い回しはないものかと調べたところ、あったんですよ!

「糸遊」

意味としては陽炎と同じなんだけれど、いとゆふ、なんとも可愛らしいじゃないですか。
こどものころにたんぽぽをつんで遊んだそのイメージにしっくりきます。
というわけで、糸遊と題名をつけました。
早く実物をご覧いただける日が来ますように・・・。

さて、体力も戻ったし100号とりかかりますか!