あたらしいことは


いつも行く運河の土手。
ここにはつくしもよもぎもいっぱい出る。
そこの田植えの時期の水鏡を見るのが好きでよく行く。

絵具をたらしてたらあの水鏡の風景に見えてきた。


片足生活だと絵を描くためのお水を汲むのに苦労する。
普段はバケツにたっぷり入れて平気で持ってこれるけれど
蓋付き容器に入れてペットボトルにも入れて運ぶ。

そんなだから、膠をおなべで湯煎にかけたものを持ち歩くのはちょっといやだ。
これを機会にアートグルーを使ってみることに。

日本画を描かれる方ならご存知かとおもうけれど
新しい「膠」アートグルー。
前々から興味はあって買ってはあったのだけど
使うのになんとなく抵抗があった。
日本画で使う三千本膠は濃度の調整やら溶き方やらいろいろむずかしい。
濃すぎたら割れるし薄すぎたらはがれる。
冬はすぐに固まってゼリー状になってしまうし、夏はすぐに腐って使えなくなる。
そんな膠と20年くらいおつき合いしてきてやはり愛着がある。
腐らない、固まらない、盛り上げも簡単、割れにくい、はがれにくい
そんなすばらしい新しい画材でいままで苦労してきたことがいとも簡単になってしまう…
単純に考えればさっさと乗り換えた方がいいにきまってるのだけど
なんとなく抵抗があったのだ。

まだ下塗りしかしていないけれど…なんてすばらしいんだろ!
膠ではありえない粘り。
かなり厚塗りしたけどきっと割れないだろう。
膠ならこんなにいっぺんに厚塗りしたら割れるとおもうけど。

ちょっとこれから制作が楽しくなりそう♪

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