読書の秋

この前はつぼみが多かった秋明菊だけれど今が満開、まさに見ごろ!


篠田節子さんの「仮想儀礼」を読んだ。
前から読みたかったのだけれど
けっこう分厚い上下巻、時間のあるときに、と思ってた。
仕事を失った男の人2人がビジネスとして宗教をたちあげるお話。
あれよあれよという間に信者が増え、またあっという間に没落。
しまいには自分のでっちあげた宗教の信者にひきずられて
引き返せないところまでいってしまう・・・
分厚いのに話がスピーディーであっという間に読めてしまった。

小説を書ける人って本当にすごい。
どこからこんな発想が!

新興宗教というとあやしい、うさんくさい、危険、というイメージだけれど
信じている人には救いであり居場所であるのだね。
昔からある宗教だって発生した当時は新興宗教だったのだし
案外こんな風に生まれたものもあるかもしれない。
教祖よりも信者の熱気で本物の宗教に育っていってしまう、というような。

最近はすっかり読書の秋!
食欲の秋でもあるけれど・・・。

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