知る人ぞ知る


今日はいちだんと寒い。

昨日額屋さんと画商さんがみえていろいろ相談。
額によって絵の見え方はずいぶんちがう。
わたしはナチュラルであんまりきらきらしていないほうが好きで
いわゆる箱額、箱の中に浮いてるような額装が好きなのだけれど
前回デパートの担当の方からのアドバイスもあり、
箱額は封印、すこし金色銀色も取り入れることに。
画商のTさんからご紹介いただいた額屋さんは
1週間ほどで作ってくださるということ。
それでももう差し迫っているので
来週の火曜日までにはすべて仕上げなくては!

こちらはちょっと大きめ。M12号の作品。
おそらくちょうど来週くらいに
いつもの梅はこの状態になっているだろうな。
まだちょっと寒い時期
ふくふくとつぼみがまるくなる。
わくわくと見つめているときらきら朝日がさしてくる。
ヒヨドリの騒がしい声
メジロの羽ばたき
早咲きの梅の香り
春のはじまり。

日本画 M12号

君ならで誰にか見せむ 梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る

友則・古今集38

「あなた以外の誰に見せよう。梅の花を――その色も香も、わかる人だけがわかるのだ。

の花を折って人に贈った時、添えた歌。歌に言う「知る人」は、花を贈った相手を指すと同時に、風雅の心を共有する自身をも暗に指していよう。梅を通して、その人の趣味の高さを賞賛し、共感を訴えた歌。

高貴なあなたならわかりますよね、みたいなかんじで男性に贈った歌なんでしょうね。
でも意味深な恋の歌ともとれるところがまたよいなあ。

木下美香日本画展は池袋東武にて2/28~3/6開催予定!

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