おとしもの?


今日も金蘭のスケッチ。
きらきらお日様がまぶしく
風も弱く
かといって暑すぎず
絶好のスケッチ日和。
こんな素晴らしい日はそうそうない。
今年はちょっと早いせいか
いつもはほぼ同時に咲くアマドコロがまだつぼみ。
おととし雨のように降ってきた
ウスミノバの幼虫である小さな毛虫もまったくいない。
スズメバチの探索もまだのようだ。
いろんな小鳥の声がひびく。
ほんとにここちよい。
明日は曇るみたいだね。

スケッチはちょっと前のもの。
ソメイヨシノ。

みつまめ君が家出して明日で4週間になる。
こういうことをやりそうな子だったので
名札をつけてそこに電話番号もかいておいたのだけれど
首輪は外れることもある。
保健所や動物病院や警察にも届けたけれど(落し物扱いなのね!)
みつからない。
作って貼ったポスターを見て
連絡を下さった方もいたけれど
ちがう猫さんだった。
いろいろ心配したけれど仕方がない。
どこかで幸せに暮らしていることを祈りつつ
それでも近所を歩くときはちょっと遠回りしながら探している。
もしも茶色と白のぶちの
すらりとしっぽの長いオス猫を見かけたら
お知らせ下さい。
ぺこり。

ソメイヨシノ(染井吉野)strong>

学名: Cerasus × yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil. ‘Somei-yoshino’
科名: サクラ属(「スモモ属」とする分類と、Cerasus(サクラ属)とするものがある。)
原産地:日本
開花期:3月~4月

日本原産種のエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれたと
考えられる日本産の園芸品種。
江戸末期から明治初期に、江戸の染井村に
集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成された。
初めサクラの名所、大和の吉野山(奈良県山岳部)にちなんで
吉野」「吉野桜」として売られ、広まったが
上野公園のサクラの調査によってヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり
この名称では吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあるため
「日本園芸雑誌」において染井村の名を取り「染井吉野」と命名したという。

花言葉:「優れた美人」「純潔」「精神美」「淡泊」

   ひさかたの 光のどけき 春の日に
    静心(しづごころ)なく 花の散るらむ

            紀友則(33番) 『古今集』春下・84

今年は早め

いつもはゴールデンウィークあたりにスケッチする金蘭。
なのに今年はもう咲いてしまった。
いつもの森は金蘭であちこち輝いている。

昨日は小雨が降る中
なかなかお休みが取れない友人たちと宝篋山に登った。
意外と湿ったお山も素敵で
たくさん咲いてた二輪草は雨粒の重みでしょんぼりしていたけれど
ホウチャクソウ、浦島草、十二単、草苺、いろんな種類のすみれなど
可憐なお花でいっぱい!
山桜も品種によるのかまだ咲いているものもあり
頂上付近では八重桜が満開。
登っていくうちに雨もやみ
頂上に着くころにはすっかり晴れてしまった。
あんまりハードな山登りはできないけれど
ゆるゆると草花を楽しみながら登るお山はよいな。

もっと鍛えなきゃ、ってハナシ?!

お料理セットを準備してきてくれたNさん
忙しい中での参加のMちゃん、
ありがとうございました。

さてさてゴールデンウィークはどこにスケッチに行きましょ。
去年は新潟でカタクリを描いたけれど
もしかしてもう終わっちゃう?!
なんだか今年は読めないのよね。
どこも行かずに薔薇を描いた方がよかったりして。
ベランダの薔薇のつぼみが日々大きくなってきている。
毎日アブラムシとの戦いで
油断すると新芽やつぼみにみっちりとたかっている。
見つけ次第つぶしにかかるのだけれど
どこから集まってくるのか
またすぐにみっちり。
オルトランはあんまり使いたくないんだけれど
仕方ないのかなあ?
どなたかよい方法ご存じないですか~?

キンラン(金蘭)

学名:Cephalanthera falcata
科名:ラン科キンラン属
開花時期:4月から6月
分布:本州の東北地方南部から九州 朝鮮半島や中国
生育地:低山や山地の林の中など

キンランの人工栽培はきわめて難しいことが知られているが
その理由の一つにキンランの菌根への依存性の高さが挙げられる。
園芸植物として供させるラン科植物の菌根菌は落ち葉や倒木などを栄養源にして独立生活している腐生菌である。
ところがキンランが養分を依存している菌は腐生菌ではなく、
樹木の根に外菌根を形成するイボタケ科、ベニタケ科(担子菌門)などの菌種である。
外菌根菌の多くは腐生能力を欠き、炭素源を共生相手の樹木から得、
一方で樹木へは土中のミネラル等を供給し共生している。
キンランはその共生系に入り込み、養分を収奪し生育している。
(つまり樹木ときのことの共生の中にうまく入り込んで生きているということだね。)
キンラン属は菌類との共生関係が乱された場合、ただちに枯死することは無いが
長期的に生育することは困難になる。
そのため、自生地からキンランのみを掘って移植しても5年程度で枯死してしまう。
雑木林の減少、下草刈りをしなくなったこと、盗掘などによって個体数を減らしている。
環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧II類(VU)に登録されている。

花言葉:眠れる才能

個展のおしらせ!

急なお知らせです。

柏のいしど画材さんで個展をすることになりました。
明日、4月23日から5月5日まで。
時間はいしど画材さんの開店時間に準じます。(10:00am-7:00pm)
ほんとに急に決まったので旧作がほとんどですが
アンコールワットのスケッチを初公開します。

日本画は見たことのあるこの3つ。

大きめの水彩画。
あ、光っちゃってるけど
このいちばん左のきのこの絵はまだお見せしていなかった。
熊に襲われたとき描いていた命がけの絵です。(笑)

入って右の壁はずらり春のお花がならびます。

入って左の壁はアンコールワットのスケッチ。
写真では見づらいのですが
下に作品ファイルがあります。
お教室のみなさまには
いつも持ち歩いているF4サイズのスケッチブックに描いたものは
見ていただいているのですが
それ以外の大きな作品や別のスケッチブックに描いた作品がファイルされてます。

右下のケースにはハガキサイズの描き下ろし作品。
春の小さめのお花を描いてます。
今後徐々に増える・・・かも?
とりあえず今あるのは以下の4点。

直径4cmほどの小ぶりな薔薇ちゃん。

今まさに見ごろの白雪芥子。
可愛いお花なんだけれど
見た目の可憐さとはうらはらに
丈夫でめっちゃ増える!

これも今見ごろ。卯の花。

おとといくらいからきれいになってきたモッコウバラ。

今回の急な個展の目的は・・・

いしど画材、水彩画教室の生徒さん募集~~~!

・・・ですがこれはあまり気にせず、
どうぞお気軽に観にいらして下さいね。
申し訳ありませんがわたしは不在です。

春色

また少し前のスケッチ。
早春は黄色いお花が一斉に咲きだす。
ほんわかとうれしいきもちになる。
ミモザもこのごろあちこちのお宅で見かけるようになった。
いいなあ、と指をくわえて見ている。

今日は午前中時間が空いたので
気になっていた八重桜のスケッチに。
お目当ての松月はなんだか元気なかったなあ。
上のほうの枝が枯れているようだった。
来年もさいてくれればよいけれど。
桜を見ながら持参したおにぎりを食べて
お仕事にでかけた。
今日はずいぶんとあたたかい。

ギンヨウアカシア

学名:Acacia baileyana
科名:マメ科
別名:ハナアカシア ミモザ 
   ミモザアカシア
開花時期:3月-4月、
原産地:オーストラリア

アカシアの仲間は南半球の熱帯から亜熱帯に1200種が分布。
ギンヨウアカシアはその中の1種で高さ6m~10mに生長する常緑性小高木~高木である。
「ミモザ」「ミモザアカシア」などの別名で呼ばれ、親しまれるが
本来「ミモザ」は「オジギソウ」のことを指す。

花言葉:『秘密の恋』『友情』『神秘』『感受性』『思いやり』『エレガンス』『堅実』

いのり

くらりと揺れて「あ、地震」
と思ったのが
まさか熊本の揺れだったとは。
こんなところまで揺れるなんて。

続々と入ってくるニュースは恐ろしいものばかり。

こんなときにのんきにスケッチなんてと思うけれど
日々の営みは止められない。

早く揺れがおさまってくれますように。
もうこれ以上の犠牲が出ませんように。

スギナ(杉菜)

学名:Equisetum arvense
科名:トクサ科トクサ属
別名:「地獄草」(根が深いことから)
開花時期:3月から4月頃、
生育地:湿気の多い土壌が適しているが、畑地にも生える。

栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシ(土筆)と呼び、ツクシの方は食用とされる。

花言葉:「向上心」「意外」「驚き」「努力」

「くれなゐの梅ちるなべに故郷(ふるさと)に
  つくしつみにし春し思ほゆ」  
                正岡子規

カンボジア旅行記最終回


暖かくなったり寒かったり毎日不安定。
そろそろ八重桜のスケッチに入らねば。

旅行記も最終回。
4日めはツアーの予定は何もなく自由行動だったのだけれど
ガイドさんに紹介されたオプションのツアーの中に
ベン・メリアという発見されたまま補修されていない遺跡が郊外にあり
そこがおすすめだというので申し込んでみた。
他にも湖のクルーズとかオールドマーケットとかいろいろあったのだけれど
そのなかでもちょっと高かった。
出発してその理由がわかった。
車のチャーター代と日本語のガイドさんつきだからだね。
もし次回行くことがあったら車をチャーターしちゃったほうが安い。
ちょっと遠いけれど遺跡の入場料は5$でそんなに高くない。

道の途中にやはり屋台が並んでいる場所があるのだけれど
ここは椰子糖ではなくおこわを竹筒に入れて蒸して売っている。
米、お豆、ココナツミルクをいれて焚いたものだそうで
ひとつ試しに買ってみたけれどとてもおいしかった。

そして肝心なベン・メリアはどんなところだったかというと・・・


おおおお!


中もこんな。


11世紀末~12世紀初頭に立てられたヒンドゥー教の寺院。
ベンとは入り口付近にあった木の花の名前だそうで
ベン・メリアで「花束の池」という意味を持つという。
美しいたてものであったのでしょう。
補修されていない、とはいえ
ちゃんと上に上れるように木製の通路がしっかり作られており
観光客もかなりたくさん。
イメージとちがったわ~。

ここでも木が遺跡を侵食中。

このままほうっておくと木の根が育って太くなり
遺跡がますます壊れていく。
そのうちなんらかの手を加えないと瓦礫の山になっちゃうね。

ガイドさんに頼み込んで20分だけ!とスケッチさせてもらう。
「ホテルでバナナ描いてた人?」
と言われ、お許しが出た。
そういえば前日のトゥクトゥクの運転手にもそう言われたんだった。


小学生なんかも集まってきちゃって賑やかだったけれど
なんとか1枚!

このツアーは午前でおわり。
帰りの飛行機は6時にホテルに集まればよい。
さてどこにいこう?
あまり遠くはいけないのでホテルから近いバンテアイ・クディに
やっぱりトゥクトゥクで行ってみた。
画材をもっていくとやっぱり
「バナナのひと」と言われた。
あれだけきれいなお花か咲いているホテルだけれど
描く人はめずらしいのかな?

こちらがバンテアイ・クディ。

僧坊の砦、という意味。
アンコール・トムなどと同じくジャヤヴァルマン7世が
もともとヒンドゥー教寺院だったものを仏教寺院に改築したもの。
当時は僧侶の学問の場だったと推測されている。
2001年に上智大学の調査団が274体の廃仏を発見。
さらに2010年に6体を発掘した。

お坊さんがいてお線香を焚いている。
これまでの遺跡ではなかった光景。

中も広そう!
だけど描く時間がなくなるので
私が入ったのはここまで。
入り口がすてきだったので
そこを描くことにする。

聞いたことのないような美しい小鳥の声がする。
暑すぎるのか意外と蚊がいなかったけれど
日本でもよくなやまされる目の前をぶんぶんとびまわって
目に飛び込んでくる「目の前虫」がいっぱい。
目に入られたYO!
何がしたいんだ、あいつらは!

飛行機の時間には間に合い、無事に乗り込んだんだけれど
おうちにつくまでが遠足ですからね。

トラブル発生。

乗り換えの地、ハノイで「NARITA~!」と成田に行く人だけがぺたぺたとシールを貼られたと思ったら
飛行機の整備不良で成田行きにのれないので
名古屋にいかなくてはならないという。
そのかわり200$も返金してくれて
名古屋からはJALで成田に運んでくれるというので
かえってラッキー?
あさの7時につくはずが10時くらいになるけど。

そんなわけで少々遅くなったけれど無事帰国。
どこでも眠れる特技をもつのであっという間についちゃった感じ。

帰国した日はもう桜が咲いてるかと思ったらちょびちょびで
小雨交じりの寒い日だった。
おなかがすいたのであったかいラーメンなど食べて帰り
お昼寝をしていつもの夜のプールもちゃんと行ったくらい元気だった。
翌日のあさごはんももりもりと食べたんだけれど昼ぐらいからなんだかおかしい。
疲れた?と思って横になってから2日間寝込みました。。。
吐いて下したのは一回だけだったので食あたりではなさそう?
それから飲み物だけで1日寝てて
翌日は重湯的なものをすこし。
頭痛がひどいのと背中が痛くてつらかった~。
熱も何もないの。なんでしょうか??
3日目からやっと起き上がって固形物を食べたんだけれど
その翌日からけろっと治ってしまった。
もちろん家族にもうつらず。

気温の変化かなあ?
疲れ?
たしかにあの暑さで外で遺跡見学やスケッチだもんね。
ちょっと年を感じました。

長い旅行記、読んでくださってありがとうございます。
明日からはまた描きためたお花のスケッチをあっぷしていきまーす!

カンボジア旅行記4

桜のスケッチで忙しい日々がつづく。
毎年のことだけれどなかなかスケッチ日和がない。
雨が降ったり風が強かったり
よい日なのにお仕事と重なったり
それでもなんとかがんばればかけるものですな~。

そんなわけでアンコールワットのつづきが滞っております。
自分の記録用でもあるのでまたしばしお付き合い下さいませ。

アンコールワットの朝日を見たあと
各自ホテルに戻って朝食。
そして午前の観光にあらためて集合、という予定。

ホテルの朝食バイキングの
タイ米でできていると思われるおかゆにすっかりハマる。
なんだかおいしいんだよね~。
これに味つきのゆで卵とパパイヤの漬物を入れて食べるのだけれど
ゆで卵には殻がついていてそのままカットしてあるものだから
どうしてもちょっぴり殻が入ってしまう。
そこはあきらめるしかない。
ちなみに少し青みがかった殻のとてもおいしいたまご。
ちょっと郊外に行くと細身で脚の長い元気なにわとりが走り回っているので
彼らの卵と思われる。
野菜も味が濃い。
このほかに5cmほどのちいさなバナナがあって
それがとてもおいしかったのでいっぱい食べた。

レストランの外にバナナが立派になっていた!
こんなの初めて見る~!!!


出発前にささっとスケッチ。

そしてバスで出発。
まずはバンテアイ・サムレ。(サムレ族の砦、の意)

昨日から遺跡めぐりしていてなんだかかぎ覚えのある臭いがするなあとは思ってたんだけど・・・

犯猫はきみたちね。
こっちの動物たちは人間に全く関心がないように見える。
近づいても写真を撮ってもまるで無視。
猫だけではなく犬も。

そしてこの日の目的地バンテアイ・スレイに向かうのだけれど
途中でお砂糖を作っている場所に寄る、という。
道のわきに屋台のようなものが並んでいる一角にバスが止まった。

キャンディのようなキャラメル色のまるいものが入ったプラスチック容器が並んでいる。
試食してみると黒糖のようなコクというか慈味というか
やわらかな甘みの糖。
なんとこの椰子の雄花を切るとにじみ出る汁を集めて煮詰めたものだという。

あんまり美味しかったのでお土産用と製菓用にたくさん購入。
そしてこの屋台でびっくりなものを発見。
この鮮やかなきのこのようなモノはなあに?

なんと、カンボジアの名産品のひとつ、カシューナッツ!!!

下にちょこんとついているのがナッツ!
可愛すぎる!

このあと観光で歩き回るとけっこうカシューナッツの木があることに気がついた。
こんなふうになってるなんて知らなかった。
この木にはまだ花が咲いている。

さて、目的地バンテアイ・スレイ。
ヒンドゥー教寺院、967~990年ごろジャヤヴァルマン5世によって建てられた。
アンコールワットよりも200年ほど古いらしいんだけれど
彫刻の美しさは数々の遺跡の中でも群を抜いている。


なんて繊細で美しい!
アンコールワットで見たものの10倍は素敵。

当時の文字も残されていて貴重な記録。
しかし可愛らしい文字ですなあ。

そしてこの中央祠堂に東洋のモナリザと言われる
美しい像が彫られている。

・・・がしかし、周りの彫刻の保護のためここは立ち入り禁止。
裏側に回るとなんとか見られるというけど・・・

と・遠い!!双眼鏡がほしいところ。

こじんまりしているけれど、かなり見ごたえのあるすばらしい遺跡でした。

この日の午後はやっとフリー。
タプロムでスケッチがしたいと思ったけれど
この町シェムリアップは電車もバスもタクシーもない。
移動手段は車をチャーターするか
自転車をレンタルするか
トゥクトゥクと呼ばれているバイクに引かれる乗り物にのるしかない。
ガイドさんの話ではバイクのルールは最近できた3つ。
ヘルメットの着用、ナンバープレートをつけること、
乗る人数の制限のみ。
免許は必携ではないので7割が無免許で運転しているとのこと。
道路の信号は私が見た中では1箇所しかなく
それぞれの判断で運転している。
ガイドさんはあまりおすすめしない、と言っていたけれど
自転車はあまりに暑いしスケッチの道具も持たなきゃなので
やっぱりトゥクトゥクでしょ。

ホテルと契約している運転手にお願いするのが安心。
事前に値段交渉、
地元の方って外国人にはどうもうまく見分けがつかない。
初日にのったトゥクトゥク、帰りに間違えてちがうのに乗っちゃったので
こんどは間違えないように写真をとらせてもらう。

男前♪

トゥクトゥクは風がきもちよく、快適。
前日に行ったタプロムはぎうぎうに混んでいたけれど
午後は比較的すいている。
やっと落ち着いてスケッチできた。

カンボジア旅行記3

アンコールワットのつづき、その3。

みっちり観光の翌朝はアンコールワットの日の出を見るツアー。
前の晩にガイドさんに予約をとってもらって
ホテルの近くのマッサージ屋さんで施術を受けたせいか
疲れは全く残っていない。
カンボジア観光の折はマッサージ、かなりおすすめ!
ついた日に脚のマッサージ、30分5$というのをお願いしたら
とても丁寧で痛くもなく、むくみすっきり!
このとき受けたのはカンボジアマッサージで
タイの古式マッサージみたいに痛くなく、
あちこちをていねいに伸ばしてまげてくれる。
1時間20$だったかな?

とにかく元気に4時起き、真っ暗な中アンコールワットにバスで向かう。

このツアーを申し込んだときは
これにかなり期待していた。
申し込んでしまってからおうちでYou Tubeで見たら
あらまあ混んでること!
想像していた静かな夜明けとは程遠く、
びっちり立ち尽くす人々
朝日が昇るとおこる歓声・・・

まあ、それを見たので想像はついていたのだけど
やっぱり混んでた。

ちょうど春分の日で
参道の真ん中から見て中央の塔から昇る朝日が拝めると言う。
夏至、冬至は両脇の塔からで、
お日様の動きを計算して作られているのだそうだ。

薄暗いけれど雰囲気はよいかんじ。

あ、きた!

きたきた!

きた~~~!!
ひゅ~ひゅ~♪

もちろんスケッチブックを持っていったのだけれど
通勤ラッシュか?くらい混んでいたので
参道の真ん中で描くのはムリ。
ちょこっと横にずれてナーガのデザインの欄干から描いた
リアル、アンコールワット朝日見物・・・

人・人・人・
こんなでごさいました。
お土産の売り子さん、ここでもがんばってたね。

さてさて3日目、また明日につづく。

カンボジア旅行記2

アンコールワットのつづき。

ツアーで行ったものだから
いろいろついている。

2日目、みっちり観光したあとのディナーはアプサラダンスつきだった。

正直、そんなに興味もなくって
どっちかといえばナイトマーケットに遊びに行きたかった。

・・・けれど遺跡に刻まれた天女たちを見ているうちに
興味がわいてきて、しっかりスケッチブックを抱えて行った。

ディナーはバイキング形式で
あんまり量を食べられないわたしには嬉しい感じ。
食べられる分だけとればよい。
そしてそれぞれ美味しかった。
カンボジアの料理は辛くなくて
名産品の黒胡椒が利いていて
どれもおいしい。
ベトナム料理やタイ料理も食べられるので
なんだかお得。

そして始まったダンス。

手足の動きがとても美しい。
指先がくるりと反ってしなやかで優雅な動き。

アプサラダンスだけではなくて
ココナッツダンスとか漁師の踊りとかもあったのだけれど
そこはあきらめてアプサラダンスだけを描くことにする。
そうしないとごはん食べ損ねちゃうもの。

この手の動きにはそれぞれ意味があって
芽生えから実が落ちるまでの生命のサイクルをあらわしているのだそう。

いちばん前の席をH.I.Sさんがとってくれていたので
しっかり観られた。

これはいらない、なんて言ってたけどやっぱり観にいってよかったよ~。

カンボジア旅行記その1

お久しぶりでございます。

ずいぶんサボってたでしょ?
じ・つ・は

アンコールワットに行ってきたのだった~!

富士山すごくきれいだー!

なぜアンコールワット?

ただの思いつき。

おととしあんみつさんを看取ってから
どこかに行きたいと思ってたのだけれど
なかなかふんぎりがつかず
ぐずぐずしてる間に個展の準備が始まり・・・
なので個展が終わったらおもいきって行こう!と思っていたのだった。

2008年にパリとベルギー行って以来の海外。
思ったより弱くなっていたわたくし。
ベトナム空港でハノイに行き、
そこからカンボジアのシェムリアップに行ったのだけれど
寒めだった成田から真夏の気温のハノイ!
そこからの飛行機の中で片頭痛を起こして地獄のような2時間だった。
あまりの激痛に空港に着いてから吐いちゃって
ツアーが一緒の方々をお待たせしてしまった。

しかーし、翌日しっかり復活!
南国の花々に囲まれての朝ごはん。

睡蓮のなんて美しいこと。

ほら、こっちも!

これはコウホネの仲間かな?

ブーゲンビリア、プルメリア、極楽鳥花のような花など
あげればきりがないくらい素敵なお花がもちろん地植えで咲いていた。

蘭だってふつーうに咲いてるし
こうして屋外の木に着生してる。

移動で終わった1日目だったけど2日目はびっちりと観光の予定がつまってた。
まずはアンコール・トム。

正面の門である南大門。
人と車とトゥクトゥクと呼ばれるバイクで引くタクシーでいっぱい!


大きな都、という意味のこの遺跡は11世紀初頭に作られたヒンドゥー教の寺院を取り込んで
ヤショヴァルマン7世が12世紀末に仏教寺院として整備したもの。

でも門の入り口は九つの頭をもつ蛇神、ナーガを引き合う阿修羅と神々のデザインの欄干。
写真は阿修羅様ね。


門は東西南北それぞれに顔がある。

アンコール・トムの中心、バイヨンには49もの巨大な四面仏塔が林立。
どこもかしこも顔と天女と神様だらけだった。
中でもいちばんよい顔とされるのがこのお方、ヤショヴァルマン7世。
なんだか優しそうだけど
みずから馬に乗って戦いに行くような勇ましい王様で
国をどんどん広げて大きな王国を築いた方だそうな。

象のテラス。
式典や儀式に使われたのだそう。
そういえば、アンコール・トムを象に乗ってまわるツアーもあるみたい。
乗ってみたかったなあ。

象さん、ならんでるよ~♪

ピミアナカス。これが11世紀前半に作られたもの。
王族の菩提寺。

バスで移動して
いちばん楽しみだったタ・プロムへ。
ガジュマルに絡みつかれた遺跡である。

うおー!がっつりいってますなあ!

壊してる!壊してる!

実際見るとほんと、自然の強さをかんじる。


なるべく人が写らぬよう撮影したんだけど
ここは原宿か?!ってくらいぎうぎうに人がいた。
ガイドさんがみんながはぐれないよう案内してくれるんだけど
安心な分ちっともゆっくり見られないのだった。

しかも超暑い。
日本の猛暑のときぐらいな蒸し暑さで
しかも石の建造物は熱がこもる。
人も多いから余計暑いような気もする。

ここまでが午前中のコース。

ツアーに含まれているお土産コース、日本人が関わって作った
「アンコールクッキー」のお店でマンゴースムージーをいただき
さらに移動してレストランでお食事。

クッキーはねー、とってもおいしいんだけど
なんだかどこでも売っているような
いかにもおみやげ、ってかんじでなんかときめかないのよね~。
そんなわけでわたしはスルーしてしまったけれど
みなさん大量買いなさってました。
やっぱり会社の同僚とか家族親戚へのお土産には無難なのかな。
お友達各位、すみません・・・
あんまりまともなお土産買っていかなかったかも。

この国についてからあちこちでマンゴースムージーをいただいたけれど
まったく失敗なし!
めっちゃ美味しい!!
氷が危ない、というのは過去の話になりつつあるようで。

いったんホテルに戻って小一時間休憩の後
午後の観光。
・・・すごいスケジュールでしょ?
ホテルは最も安いスタンダードクラスだったんだけど
プールがついていたのでひと泳ぎしちゃった。
しかし日差しが焼け付くようで水もお風呂みたいに温かかった・・・
クロールからバタフライまでひととおりやってやりましたが。

午後のツアーはいよいよアンコールワット。
夕焼けを見るツアー。

クメール建築の最高傑作とされる大伽藍。
創建王スールヤヴァルマン2世(12世紀前半)が立てた頃は
篤信するヴィシュヌ神にちなみ
ヴィシュヌ・ロウ(ヴィシュヌ神の世界)と呼ばれた。
「アンコールワット」(寺院の王都)と呼ばれるようになったのは
15~6世紀に仏教寺院として機能するようになってからのこと。

午後の2時過ぎ、いっちばん暑いのね~。
ふわんと気球が浮いている。
気球から見るツアーもあるらしい。


入りますよ~。


加藤清正の家臣、森本右近太夫が1632年に残したという落書き。
現地のガイドさんによると
祇園精舎(インド)かと思ったら違った、的なことが書いてあったということだけど
ポル・ポト派の時に消されたそうでほとんど読めない。
ネットで調べたらここが祇園精舎と信じて詣でた日本人がけっこういたようで
そのまま信じて仏像を奉納したようす。
どっちかというとこちらが正しいのかな。
鎖国直前だったので海外に行くこともできたようだけれど
きっと大変な旅だったことでしょう


こちらが中央塔。
イワツバメらしき鳥が舞っている。
しっぽが燕尾じゃないのね。

この塔には一応上れるんだけど、保護のため1回につき100人までの制限あり。
行列になることもあるのだそう。


これ、お坊様や王様が上った階段だそうなんだけど
階段、と呼ぶにはとても急すぎて
わたしにはのぼれないね~。
ほとんど壁ですよ!
溝の入った壁!

観光客用の階段がしつらえてあるのだけれど
それすら振り返ってはいけない急角度!


ひゃっほう!

ぐるり見学して降りたらほんの少しだけ時間があったので
ハガキサイズのスケッチブックで写生していたら
欧米人の観光客の方に売ってくれ、と言われたのでなんとなく売ってしまった。
ほとんどあげたに近い額だったけど、記念だね~。
そんなわけで最初のスケッチはなくなってしまった。

このあと、第一回廊の壁画なんかを見学したのだけれど
写真がうまく撮れていない。
光のコントラストが強すぎて
うまくカメラを使いこなせなかった。
もっと練習しなくちゃね。

壁画はインドやヒンドゥー教の神話が刻まれている。
天国と地獄を描いた壁面もあり、
死後閻魔様の裁きを受けて地獄に落ちたら
うそを言った人は舌を抜かれる、とか針を刺される、とか
生きてきたときの悪い行いに応じて罰を受けるみたいなことが刻まれており
天国地獄のくだりは日本にほとんどそのまま伝わったのかと思うと
なんだかおもしろい。

夕焼けを見るために外に出る。

赤く染まるアンコールワットをここで見るのがお決まりらしい。
まだまだ暑いし
あちこち歩き回ってへろへろですよ~。
でもやっと時間ができた。

そんなへろへろな1枚。

お堀まで行ってアンコールワットを背にサンセットを眺める。

この日はまだまだ終わらない。
ここからアプサラダンスつきのディナーがあったのだった。
でもこの翌日から自由時間ができたので
もうすこしまともなスケッチがあります。
またお付き合いくださいませ。