カンボジア旅行記その1

お久しぶりでございます。

ずいぶんサボってたでしょ?
じ・つ・は

アンコールワットに行ってきたのだった~!

富士山すごくきれいだー!

なぜアンコールワット?

ただの思いつき。

おととしあんみつさんを看取ってから
どこかに行きたいと思ってたのだけれど
なかなかふんぎりがつかず
ぐずぐずしてる間に個展の準備が始まり・・・
なので個展が終わったらおもいきって行こう!と思っていたのだった。

2008年にパリとベルギー行って以来の海外。
思ったより弱くなっていたわたくし。
ベトナム空港でハノイに行き、
そこからカンボジアのシェムリアップに行ったのだけれど
寒めだった成田から真夏の気温のハノイ!
そこからの飛行機の中で片頭痛を起こして地獄のような2時間だった。
あまりの激痛に空港に着いてから吐いちゃって
ツアーが一緒の方々をお待たせしてしまった。

しかーし、翌日しっかり復活!
南国の花々に囲まれての朝ごはん。

睡蓮のなんて美しいこと。

ほら、こっちも!

これはコウホネの仲間かな?

ブーゲンビリア、プルメリア、極楽鳥花のような花など
あげればきりがないくらい素敵なお花がもちろん地植えで咲いていた。

蘭だってふつーうに咲いてるし
こうして屋外の木に着生してる。

移動で終わった1日目だったけど2日目はびっちりと観光の予定がつまってた。
まずはアンコール・トム。

正面の門である南大門。
人と車とトゥクトゥクと呼ばれるバイクで引くタクシーでいっぱい!


大きな都、という意味のこの遺跡は11世紀初頭に作られたヒンドゥー教の寺院を取り込んで
ヤショヴァルマン7世が12世紀末に仏教寺院として整備したもの。

でも門の入り口は九つの頭をもつ蛇神、ナーガを引き合う阿修羅と神々のデザインの欄干。
写真は阿修羅様ね。


門は東西南北それぞれに顔がある。

アンコール・トムの中心、バイヨンには49もの巨大な四面仏塔が林立。
どこもかしこも顔と天女と神様だらけだった。
中でもいちばんよい顔とされるのがこのお方、ヤショヴァルマン7世。
なんだか優しそうだけど
みずから馬に乗って戦いに行くような勇ましい王様で
国をどんどん広げて大きな王国を築いた方だそうな。

象のテラス。
式典や儀式に使われたのだそう。
そういえば、アンコール・トムを象に乗ってまわるツアーもあるみたい。
乗ってみたかったなあ。

象さん、ならんでるよ~♪

ピミアナカス。これが11世紀前半に作られたもの。
王族の菩提寺。

バスで移動して
いちばん楽しみだったタ・プロムへ。
ガジュマルに絡みつかれた遺跡である。

うおー!がっつりいってますなあ!

壊してる!壊してる!

実際見るとほんと、自然の強さをかんじる。


なるべく人が写らぬよう撮影したんだけど
ここは原宿か?!ってくらいぎうぎうに人がいた。
ガイドさんがみんながはぐれないよう案内してくれるんだけど
安心な分ちっともゆっくり見られないのだった。

しかも超暑い。
日本の猛暑のときぐらいな蒸し暑さで
しかも石の建造物は熱がこもる。
人も多いから余計暑いような気もする。

ここまでが午前中のコース。

ツアーに含まれているお土産コース、日本人が関わって作った
「アンコールクッキー」のお店でマンゴースムージーをいただき
さらに移動してレストランでお食事。

クッキーはねー、とってもおいしいんだけど
なんだかどこでも売っているような
いかにもおみやげ、ってかんじでなんかときめかないのよね~。
そんなわけでわたしはスルーしてしまったけれど
みなさん大量買いなさってました。
やっぱり会社の同僚とか家族親戚へのお土産には無難なのかな。
お友達各位、すみません・・・
あんまりまともなお土産買っていかなかったかも。

この国についてからあちこちでマンゴースムージーをいただいたけれど
まったく失敗なし!
めっちゃ美味しい!!
氷が危ない、というのは過去の話になりつつあるようで。

いったんホテルに戻って小一時間休憩の後
午後の観光。
・・・すごいスケジュールでしょ?
ホテルは最も安いスタンダードクラスだったんだけど
プールがついていたのでひと泳ぎしちゃった。
しかし日差しが焼け付くようで水もお風呂みたいに温かかった・・・
クロールからバタフライまでひととおりやってやりましたが。

午後のツアーはいよいよアンコールワット。
夕焼けを見るツアー。

クメール建築の最高傑作とされる大伽藍。
創建王スールヤヴァルマン2世(12世紀前半)が立てた頃は
篤信するヴィシュヌ神にちなみ
ヴィシュヌ・ロウ(ヴィシュヌ神の世界)と呼ばれた。
「アンコールワット」(寺院の王都)と呼ばれるようになったのは
15~6世紀に仏教寺院として機能するようになってからのこと。

午後の2時過ぎ、いっちばん暑いのね~。
ふわんと気球が浮いている。
気球から見るツアーもあるらしい。


入りますよ~。


加藤清正の家臣、森本右近太夫が1632年に残したという落書き。
現地のガイドさんによると
祇園精舎(インド)かと思ったら違った、的なことが書いてあったということだけど
ポル・ポト派の時に消されたそうでほとんど読めない。
ネットで調べたらここが祇園精舎と信じて詣でた日本人がけっこういたようで
そのまま信じて仏像を奉納したようす。
どっちかというとこちらが正しいのかな。
鎖国直前だったので海外に行くこともできたようだけれど
きっと大変な旅だったことでしょう


こちらが中央塔。
イワツバメらしき鳥が舞っている。
しっぽが燕尾じゃないのね。

この塔には一応上れるんだけど、保護のため1回につき100人までの制限あり。
行列になることもあるのだそう。


これ、お坊様や王様が上った階段だそうなんだけど
階段、と呼ぶにはとても急すぎて
わたしにはのぼれないね~。
ほとんど壁ですよ!
溝の入った壁!

観光客用の階段がしつらえてあるのだけれど
それすら振り返ってはいけない急角度!


ひゃっほう!

ぐるり見学して降りたらほんの少しだけ時間があったので
ハガキサイズのスケッチブックで写生していたら
欧米人の観光客の方に売ってくれ、と言われたのでなんとなく売ってしまった。
ほとんどあげたに近い額だったけど、記念だね~。
そんなわけで最初のスケッチはなくなってしまった。

このあと、第一回廊の壁画なんかを見学したのだけれど
写真がうまく撮れていない。
光のコントラストが強すぎて
うまくカメラを使いこなせなかった。
もっと練習しなくちゃね。

壁画はインドやヒンドゥー教の神話が刻まれている。
天国と地獄を描いた壁面もあり、
死後閻魔様の裁きを受けて地獄に落ちたら
うそを言った人は舌を抜かれる、とか針を刺される、とか
生きてきたときの悪い行いに応じて罰を受けるみたいなことが刻まれており
天国地獄のくだりは日本にほとんどそのまま伝わったのかと思うと
なんだかおもしろい。

夕焼けを見るために外に出る。

赤く染まるアンコールワットをここで見るのがお決まりらしい。
まだまだ暑いし
あちこち歩き回ってへろへろですよ~。
でもやっと時間ができた。

そんなへろへろな1枚。

お堀まで行ってアンコールワットを背にサンセットを眺める。

この日はまだまだ終わらない。
ここからアプサラダンスつきのディナーがあったのだった。
でもこの翌日から自由時間ができたので
もうすこしまともなスケッチがあります。
またお付き合いくださいませ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。