春の妖精


節分草を鉢でいただいて育て始めてから何年か経つ。
2年くらいはちょうど節分のころに咲いていたのだけれど
だんだんお寝坊さんになってきて
今年咲いたのは2月20日ごろだった。

種ができて葉っぱが枯れる初夏ごろから
花芽が出る2月まで地上にはなにもないので
枯れてしまったのではないかという不安が毎年ある。
土だけに見える鉢にうっかり何か植えようとしてしまいそうになることもある。
なので花芽が上がってきたときの喜びはひとしお。
親指姫サイズのこの可憐な妖精を愛してやまない。

・・・で今年は思い切って自生地を訪れてみることにした。
秩父小鹿野の節分草園
1週間前位から咲いていたようなので
まだ咲いているか心配だったのだけれど

・・・ひゃっほう!満開!!

淡雪のよう。

そんなに広くない一区画に無数に咲いている。
なんて美しい。

透明感のある繊細な花びら(実は萼)に青紫の蕊。
襟飾りをまとってすっくと立っている。

この節分草園は管理する方がいて、通路が整備されているので踏んでしまう心配はない。
土曜日だったのでそこそこ人は多いけれど
絵が描けないほどではない。

もともとは桑畑だったそうで
葉の落ちた桑の木の根元に自生していたのだそう。
今は桑の木はなく
節分草のために管理された林となっていて
できた種をまいたり
鹿に食べられないよう守ったりして
こんなすばらしい群生地となったのだそうだ。

「むかしは川原なんかに探しにいったんだよ~。
 でもこんな群生はないけどね。」

地上に出ている期間が短いし
花の期間もみじかいし
偶然山で出会うなんてなかなかないことだろう。

まず朝の一枚。

昼の一枚。

午後の一枚。

あ~寒かった~~!
ダウンを2枚重ね着してまんまるになって描いてた。
晴れてたんだけれど
風がとっても冷たかった。
描いている間は寒さを感じないんだけど
描き終わったときに身体が固まってる。

とおりががる方にいろいろ言われたけれど
「こんなのもらえたらうれしいね~」
と何度もおっしゃる方がいた。

・・・あげません!!(笑)

セツブンソウ(節分草)
学名:Eranthis pinnatifida
科名:キンポウゲ科
原産地:日本
主な開花期:2月-3月

節分の頃に花を咲かせるのでセツブンソウ。
日本原産の植物で、関東より西の地域に分布する。
石灰岩地帯を好み、落葉樹林内の斜面などにまとまって自生する。
凍てつくような真冬に芽を出して花を咲かせ、後に葉を茂らせ、
木々の新緑がまぶしくなる晩春には茎葉が枯れて地下の球根(塊茎)の状態で秋まで休眠に入る。
根は秋頃から地下で伸び始めるが、セツブンソウが地上に顔を見せるのはせいぜい春の3ヶ月程度。

育て方

花言葉:「デリケート」「純粋」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。