不思議な老人に出会った話


今日アップするのは11月に行った養老渓谷のスケッチ、第2弾。
粟又の滝の上の分岐のところです。
この岩があるからドラマチックな流れが生じるんですよね。



養老渓谷のスケッチ(F6 水彩)

この岩には見覚えがあります。

2X年前、学校を卒業して運転免許をとって初めてスケッチの旅に出ました。
寝袋なんて持ってませんでしたしお金もそんなにありませんでしたので
父に買ってもらった中古の軽の後にお布団を積んで。

とりあえず高速はこわかったので下道を千葉方面へ。
房総の海を描いたりして
うろうろして最後に向かったのが養老渓谷。
この岩を描いたのだったか
滝を描いたのだったか
うろおぼえですが
この岩の形を鮮烈に覚えているということは
これを描いたのかもしれません。
描き終わったころ、おじいさんが現れて不思議な小屋に連れて行かれました。
彫刻やら不思議な置物やらで埋め尽くされた小屋の真ん中に
形もそのままの本物の熊の毛皮が敷いてあったのを覚えています。
ごわごわしたその毛皮のうえに座って
何の話をしたのだったか何も覚えてませんが
そのときのスケッチと流木で作った彼のサイン入りの花瓶とを交換しました。
へんてこな小屋を出るとまん前に立派な旅館があって
「ここは私の旅館なんだ」
といわれて驚きました。
中に入れてもらって飾ってある絵をいろいろ見せてもらったけれど
寒い中スケッチをして冷え切ってたので
温泉入れてくれないかなあ、と思ってました。(笑)

いつかこの旅館に泊まってやる!と思ってましたが
時は流れ、すっかり忘れてました。

滝見老人と書かれた花瓶は
家を建て替えるときに柱につけたままにしてしまって
失われましたが
今回養老渓谷に行くにあたって滝見で検索したらみごとヒット。

「滝見苑」

まさにここでした。
あれから20年以上経ってるので旅館も古く、
増築増築を重ねた不思議なつくりになってましたが
温泉が立派なこと
滝のすぐ近くであることはかわりなく
建物のすぐ前のへんてこな小屋も残っていました。

チェックインのときに
「あの~、滝見老人はご健在ですか?」
とおそるおそるたずねたところ
「滝見山人ですか?2代目でしたら畑に行っておりますが。」

2代目・・・・

だよね・・・・

だって2X年前でもうずいぶんおじいちゃんだったもの。
老人、ではなく山人だったのか。

念願だった立派な温泉に浸かり
ぽかぽかにあたたまってでてきたところに
ファイルに入った「滝見山人」の漫画があって
やっぱり名物おじいちゃんだったんだなあと感慨にふけりました。

ちなみに、ここのお料理は特筆すべき美味しさでした。
養老渓谷に行かれる際はぜひ!

滝見苑

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