季節外れの

糸遊 2
水彩 54×78cm

たんぽぽの季節はなんだかうきうきする。寒さで縮こまっていた身体もほろりとほどけるようで、空気がよい香りに染まっているようで、てくてく散歩に行きたくなる。

この頃どこにでもあったたんぽぽの咲く野原が意外と見つからないことに気づいた。まず空き地が減った。あっても除草剤が撒かれていたりシートが張られたりしていて草が生えないようになっている。去年スケッチした野原は草刈りの時期が悪かったのか、全然咲いていなかった。

スケッチの機会は思いがけず訪れた。

奥日光にスケッチに行った5月ごろ。平地ではとっくに終わったたんぽぽが駐車場でいっぱい咲いていた。ズミはまだ蕾が硬く、クリンソウにも少し早かった。タモギタケは全く出ていない。オダマキなんてまだまだ。そんな中途半端な季節だったのでたんぽぽをスケッチ。ここなら熊もこない。

そうして今年もスケッチできた、というかかなり贅沢な日光のたんぽぽのスケッチができたので去年よりは小ぶりだけれど、大きめの作品にした。大地から伝わる春の喜び。ちょっと日が陰ると閉じてしまうこの一瞬の美しさ。

これは続けて描いていきたいテーマ。

ひだまり
水彩 F6

小さめも描いたよ♪

どちらも8月の個展に持っていく予定。8月にたんぽぽってどうなの?と聞かないで下さーい!(笑)

実際、描いてると今の季節がわからなくなって一瞬混乱するんだよね。「え?今夏だっけ?」って。

いつでも春を味わえる作品、ということで!

来月の個展のご案内はこちら!⬇️

暑いし、コロナ流行ってるし、ハードルが日々あがっているような気もするけれど、どうかどうかよろしくお願いいたします!m(_ _)m

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