物思い


今日も寒かった~~!!
それでもお庭やベランダのクリスマスローズが次々咲きだして
うきうきする。
お庭に咲いているのは濃い紫の。
ベランダのはピンクとうす緑のグラデーションと
紫がかったピンク。
寒いけれど春はもうすぐそこ。

物思い
30×30cm  和紙、岩絵具、箔

今日の絵は5月の庭に咲くニゲラとワスレナグサ。
五月雨のあとのスケッチを組み合わせて描いたもの。
そういえば秋に文化村のミュージアムショップで買った
フランス産の種ミックス、そろそろ植えなくっちゃ。
ドライフラワーに適したお花のミックスなんだけれど
ニゲラの立派なの?みたいなお花がが袋に描いてあった。
どんなのが出てくるかわからないって
ちょっとわくわくする~!

五月雨に 物思ひをれば ほととぎす 夜深く鳴きて いづちゆくらむ                        
                     紀友則

【通釈】夜遅く、雨の音をぼーっと聞いていると、ほととぎすの鳴き声が聞こえてきた。
あのほととぎすは、そして私は、これからどうなるのだろう・・・

恋しけば


今日は教室が午前と午後、ちがう場所で行われる。
午前の授業が終わるとすぐ移動。
今日はモチーフの用意もあるのであわただしい。
教室のある画材売り場から今日のモチーフお野菜を買いに行くのに
緩やかな坂になったオートレーンに乗る。
エレベーターの階段のないバージョン?
動く歩道の坂道バージョン?
ああいうやつね。
急いでいたものだからせかせか歩いたら
つるり滑って思いっきり転んだ。。。

「アメノヒハ タイヘンスベリヤスクナッテオリマス」

・・・君、ちょっとおそかったね・・・

あんまり痛くてすぐには立ち上がれなかった。
幸か不幸か周りには誰もいなくって
オートレーンは無情に動いていく。
このままでは吸い込まれる~!!
そんなわけないか。
終点直前にやっとよろよろと立ち上がった。

おしりが割れた~~><

痛いけど急がねばならぬ。
変な姿勢で野菜を選び、車で移動。
マイッタ。

夜になってすこしよくなってきたけど
プールはサボり。
あわてるとろくなコトがないの巻。

恋しけば
20×40cm  和紙、岩絵具、箔

去年は藤を描くのになかなか苦労した。
忙しくてなかなかいけなかったところに
やっと時間ができたと思ったら
2日とも風が強くて揺れる揺れる・・・
藤の花のグレープのような独特の香り。
さわやかな五月の空気。
待ち遠しい限り。
今年はタイミングがあいますように。

恋しけば形見にせむと我がやどに 植ゑし藤波今咲きにけり                          
                      山部赤人

【通釈】恋しい時には、あの人を思い出すよすがにしようと、我が家の庭に植えた藤――その花が今咲いたことだ。
【補記】この「今」とは、恋人に逢えず恋しく思っている現在。予期したとおりに花は恋人の「形見」となったのである。時の流れのうちに恋の経緯をほのかに暗示しつつ、逢えない恋人への思いが滲む、余韻の深い作。

八重咲くごとく


寒い日が続くけれど今日みたいに陽射しがあると
自転車通勤がきもちよい。
あちこちから梅の香り。
スケッチに行きたいなあ。
でもとてもそんな余裕がない今日この頃。
毎回おもうのだけれど
どうして余裕をもって準備ができないんだろう・・・?
でもここ1ヶ月ほどの集中力たるや
自分で言うのもなんだけれどすばらしい!
すごい勢いで作品が仕上がっていくのであった。

・・・ずっとこうだったらいいのに。

八重咲くごとく
F6号  和紙、岩絵具、箔

雨が降る日の紫陽花は格別に美しい。
でもお外でスケッチするのは雨があがってからのことがほとんど。
雨の中描いたこともあるけれど
油断すると絵具が流れる。
雨粒がぽちぽちあたった画面は好きなんだけど。

添えた歌は万葉集から。
長寿を言祝ぐ歌。
今日は母の誕生日だ。

あぢさゐの八重咲くごとく弥(や)つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ
                          
                      橘諸兄

【通釈】紫陽花の花が八重に咲くように、御代八代も何代も、健勝でいらしてください、そして花を眺めては貴方を思い出しましょう。

【補記】天平勝宝七歳(755)五月、丹比国人(左大臣多治比嶋の孫)邸での宴に招かれ、紫陽花に寄せて詠んだ歌。宴の主人である国人の長寿を言祝(ことほ)ぐ。当時の紫陽花は今言うガクアジサイだったらしいが、国人宅の庭には八重咲きの変種が咲いていたのだろう。因みに紫陽花を詠んだ歌はこの作を含め万葉集に二首のみ。

個展のお知らせ


ブログ滞りがちな今日この頃・・・
個展の準備でワタワタしております。

先日できてきたご案内ハガキがこちら。


今日宛名書きが済んだので来週あたり届くと思います。
ただ、こちらにいただいた枚数が少なめだったため
不行き届きがあるかと思います。
FBとかでご連絡できそうな方とかは届かないかも~><
ひらにご容赦くださいませ。。。

わたしは毎日行く予定でおりますが
アサイチとか夜6時以降においでになる場合は
ご一報くださいね!

あと手土産等のお気遣いはなさらないようお願いいたします。
来て下さるだけで十分嬉しいのです。

雪が舞う


2週連続の雪。
先週はなんだか嬉しかったけれど
続くとまた雪かきか~・・・と思ってしまう。
今日の雨にぬれた雪は重かったしね~。
でもあんみつさんは雪が降った夜はなんだかはしゃいでいて
降ってるよ、降ってるよ、と言いにくる。
ゆうべはさすがに慣れたのか
騒がなかったけれど
ベランダにしっかり遊びに行った足跡が。
猫って雪苦手なんじゃなかったっけ?


本日のモデルは
なんにもお花がない次期に咲いてくれる
このかわいいお花。
ものすごい繁殖力!
ぷっくり厚めの葉っぱはちょっと触るとかんたんに落ちて
落ちた場所で根っこを出してどんどん増える。
あんまり丈夫なのでついついほっといてしまうのだけれど
霜には弱いのでうっかりお外に出しっぱなしにしてしまうと
あっという間にしんなり萎れる。

個展の準備、日々進行中。
もう2月も半ばなのであと約1ヵ月か!
ひ~~!!!

胡蝶の舞(コチョウノマイ)
学名:Kalanchoe laxiflora
科名: ベンケイソウ科カランコエ属
原産地:マダガスカル
開花期:初冬から春

花言葉: 困難に打ち勝つ・ひたむきさ 
    (白)愛嬌・理想の恋  
    (桃・赤)理性・謙遜

ほんとだった


ふだんなら自転車通勤をたのしむところだけれど
今日は雪の予報。
昨日の暖かさからは想像もつかない。
ほんとに降るの~~??
疑いつつ電車で出かけたけれど
おうちに着くころには一面真っ白に!
いくつになっても雪がふるとなんだかわくわくしてしまう。
あとで湿った重い雪かきが待っているとしても。

ひと時
30cm×60cm  和紙、岩絵具、箔

雪のように白い山百合の花。
真夏の蒸し暑い中にあってもどこか涼しげにみえるのは
雪を連想させるからなのか。

さはいへどそのひと時よまばゆかりき夏の野しめし白百合の花

   『みだれ髪』 与謝野晶子

真冬に真夏のお花・・・


今日は節分。
ちょうどほのほの暖かい気候に節分草が開いた。
なんとも可憐なお花。
クリスマスローズの蕾も日に日に伸びて
春がどんどん近づいてくるわくわく感に満たされる。

・・・とはいえ明日はとても寒いらしい。
雪の予報?!

花笑み
M12号  和紙、岩絵具、箔

こんな時節でありますが今日は真夏のお花。
これをスケッチしたころは
暑くて暑くて
蚊もわんわんいて・・・・><

それでも描きながら思い出すのは
すっとさしたまばゆいこもれび
忙しく飛び回るかわいらしい蜂たち
馥郁たる芳香・・・

道の辺の草深百合の花笑みに笑まししからに妻と言ふべしや

   『万葉集』 巻七  臨時  作者不詳

おひさしぶり・・・


今日から2月!
半月もブログをお休みしてしまった・・・。
3月20日からの個展のお知らせハガキの絵を描くのに
かなり苦労していたのであります。
とりあえず3枚描いたのでどれにしようか迷うことに。
そのうちの1枚・・・

ここのところ毎年お世話になっている枝垂れ八重桜さん。

この木の下でスケッチしてると
ふうわり幸せな気持ちになる。
それをおすそ分けできたらよいなあ。

おもかげ
30×60cm 和紙、岩絵具、墨

日々、自分のダメさにあたまをかかえております。
こんなわたくしですが
全力を尽くして描きますので
皆様、よろしくおねがいいたします。

   おもかげはみしにかはらでやへざくら
   いろはむかしのここちこそすれ
                 伊勢大輔「伊勢大輔集」18

開かない・・・


お教室の前日に今にも咲きそうな百合を買った。
けれど咲きそうで咲かない・・・
ぴろんと一枚花びらがはじけ
その角度は徐々に開いていったのだけれど
結局このままだった。

開きそうで開かない、といえば
去年の11月末、早くも節分草の蕾がにょきっと出てきた。
その名のとおり節分のころに咲くはず。
ちっと早いんじゃない??と思ってたら
そのまま止まっている。
もしかしたらお部屋に入れたら咲くんじゃないかと思うんだけど
どうなんだろ?
でもよく見ると下のほうに予備軍もいるので
このまま待ったほうがよいかもしれない。
毎朝ベランダをみるたびに悩んでしまうのであった・・・。

春にむけて


今年もヒヤシンスの水栽培をやってた。
去年とおととしは紫だったけれど
今年はピンクにしてみた。
キュートなお花がひとつひとつ開いて
よい香りがただよう。

まだ写真を撮っていないのでアップできずにいるけれど
すこしずつ3月の個展用の絵ができ始めた。
お部屋の中は春のお花で埋まり始めている。
スイートピーと水仙とヒヤシンスも
春気分を手伝ってくれている。
現実には凍るような寒い日が続いているけれど
数ヵ月後、あたたかな春はかならずやってくる。

ヒヤシンス(風信子、飛信子)
学名:Hyacinthus orientalis
科名: ユリ科(APG植物分類体系ではヒヤシンス科若しくはクサスギカズラ科)
開花期:2月~4月
原産地:ギリシア~シリア トルコ

ヒアシンスの名は、ギリシャ神話の美青年ヒュアキントスに由来する。
愛する医学の神アポロンと一緒に円盤投げに興じていたところ
その楽しそうな様子を見ていた西風の神ゼピュロスが
やきもちを焼いて、意地悪な風を起こした。
その風によってアポロンが投げた円盤の軌道が変わり
ヒュアキントスの額を直撃し
ヒュアキントスは大量の血を流して死んでしまった。
ヒアシンスはこの時に流れた大量の血から生まれたとされる。

花言葉:「悲しみを超えた愛」