3賀日も過ぎてお正月気分も抜けた。
といってもお正月らしいこと・・・したかなあ?
個展のお礼状をまだ出していなかったので
年賀状と兼用にしよう!と思ったら
未だかつてないような量の年賀状になってしまい
元旦と2日はそれでおわってしまった。
2日は一応、きょうだいの家族が集合してお寿司を食べに行くという
お正月らしきこともあったけど。
そうだ、お正月は着物を着ようとおもって
どこもいかないのに2日間着物で過ごしたんだった。
お太鼓をするとおなか周りがきゅうくつなので
半幅帯で貝の口で楽~にして。
私のお正月はそれで終わって
3日と4日は初スケッチに暖かい房総にいってきた。
そろそろまた風景の練習をしておかないとね。
それにしても暖かかったなあ。
さすが房総!
・・・と思ったらこっちも暖かかったのね。
スケッチは年末に描いた侘び助椿。
たぶん「初雁」。
年末は祖母の遺した着物を整理することにした。
今叔母が使っている和室の押入れに
かつて大きなたんすだった上の部分がでん、と入っていて
そこにぎゅうぎゅうに詰まっていたのだ。
そもそも私が着物を着ようと思ったきっかけが祖母で
いつもかっこよく着物を着てお出かけしていた姿にあこがれたのだった。
祖母が元気なころは着付けをして歌舞伎に連れて行ってもらったりもしたけれど
認知症を患ってそんな機会も失われてしまった。
着物のことを教わることもなく母曰くよい着物をたくさん遺して亡くなってしまった。
知識がないとどれがよいものだかわからないので処分をためらった。
家を建て替えてずいぶんいろんなものを処分したけれど
祖母の着物はほとんど残っていた。
もったいないので着付けを習って祖母の着物を着よう!としたのだけれど
着物のことがわかるようになると私には短かすぎることに気づいた。
お直しをすれば着られるとかいろいろあるけれど
そういうのがとてもお金がかかることだということもわかってきた。
帯は何本か使えるものがあったけれど
祖母はちゃんと着る人だったのでほとんどがそこそこ傷んでおり
そのうえ何年もしまってあったので
自分で古着屋さんで買ったもののほうがずっと使える。
何度か買ったことのある古着屋さんから買取20%アップのはがきが来ていたので
軽の後ろに山のように積んで売りに行った。
着物、羽織、帯、帯揚げ帯締めなどの小物も含めて51点。
全部で¥6,530の査定、20%プラスで¥7,836になった。
二束三文だろうと思っていたけれどけっこういったね。
おばあちゃん、ごめんね。
でもきっとちゃんと着る人の手にわたるはず!
そして空いたたんすの上部を自分の部屋に運び込み
プラケースに入っていた着物たちを収めた。
売上金はたんすのリフォームに使おう。
扉がないので作らなきゃ!
いただいたり古着屋さんで買ったり
着物が集まってきたなあとは思ってたんだけれど
数えてびっくり。
23着もあるよ!
がんばって着なくちゃ、と思っての元旦の着物でありました。
・・・とすっきりのお正月を迎えたんだけれど
きょうだいで集まったときにびっくりな話をきかされた。
私が着物を処分したことに刺激されてか
妹がうちに大量に残されてた弟の靴を処分すべく渋谷に売りに行ったのだった。
弟の靴はサイズが大きくって邪魔だったし
なんだかぼろぼろで薄汚くて捨てちゃおうかとおもったんだけれど
弟が売れるから、というので妹も恥をしのんで持っていったのだ。
すると店員さんの目の色がかわり
2時間もの時間をかけて査定。
5足くらいもっていったのかなあ?なんと4万近くの買取価格になったというのだ。
「持ち主はどんな方なんですか?」
ときかれたそうな。
弟がいうにはビンテージものなんだそうだ。
・・・う~ん、わからないな~。
着物はどんなに高かったとしても売るときは二束三文
古くなって味が出てたらもう売れない。
あのぼろ靴に負けるとは・・・
でも世の中需要と供給だものね。
ワビスケ 初雁 (ハツカリ)
学名:Camellia wabisuke`Hatsukari’
科名:ツバキ科
特徴:極淡桃色 淡桃色の縦絞りやぼかし 一重
筒~ラッパ咲き 筒しべ 小輪 有香 江戸 子房に毛がある
11~3月咲き。江戸期には「数奇屋」の名で呼ばれていたワビスケ
花言葉:完璧な魅力・誇り