カンボジア旅行記最終回


暖かくなったり寒かったり毎日不安定。
そろそろ八重桜のスケッチに入らねば。

旅行記も最終回。
4日めはツアーの予定は何もなく自由行動だったのだけれど
ガイドさんに紹介されたオプションのツアーの中に
ベン・メリアという発見されたまま補修されていない遺跡が郊外にあり
そこがおすすめだというので申し込んでみた。
他にも湖のクルーズとかオールドマーケットとかいろいろあったのだけれど
そのなかでもちょっと高かった。
出発してその理由がわかった。
車のチャーター代と日本語のガイドさんつきだからだね。
もし次回行くことがあったら車をチャーターしちゃったほうが安い。
ちょっと遠いけれど遺跡の入場料は5$でそんなに高くない。

道の途中にやはり屋台が並んでいる場所があるのだけれど
ここは椰子糖ではなくおこわを竹筒に入れて蒸して売っている。
米、お豆、ココナツミルクをいれて焚いたものだそうで
ひとつ試しに買ってみたけれどとてもおいしかった。

そして肝心なベン・メリアはどんなところだったかというと・・・


おおおお!


中もこんな。


11世紀末~12世紀初頭に立てられたヒンドゥー教の寺院。
ベンとは入り口付近にあった木の花の名前だそうで
ベン・メリアで「花束の池」という意味を持つという。
美しいたてものであったのでしょう。
補修されていない、とはいえ
ちゃんと上に上れるように木製の通路がしっかり作られており
観光客もかなりたくさん。
イメージとちがったわ~。

ここでも木が遺跡を侵食中。

このままほうっておくと木の根が育って太くなり
遺跡がますます壊れていく。
そのうちなんらかの手を加えないと瓦礫の山になっちゃうね。

ガイドさんに頼み込んで20分だけ!とスケッチさせてもらう。
「ホテルでバナナ描いてた人?」
と言われ、お許しが出た。
そういえば前日のトゥクトゥクの運転手にもそう言われたんだった。


小学生なんかも集まってきちゃって賑やかだったけれど
なんとか1枚!

このツアーは午前でおわり。
帰りの飛行機は6時にホテルに集まればよい。
さてどこにいこう?
あまり遠くはいけないのでホテルから近いバンテアイ・クディに
やっぱりトゥクトゥクで行ってみた。
画材をもっていくとやっぱり
「バナナのひと」と言われた。
あれだけきれいなお花か咲いているホテルだけれど
描く人はめずらしいのかな?

こちらがバンテアイ・クディ。

僧坊の砦、という意味。
アンコール・トムなどと同じくジャヤヴァルマン7世が
もともとヒンドゥー教寺院だったものを仏教寺院に改築したもの。
当時は僧侶の学問の場だったと推測されている。
2001年に上智大学の調査団が274体の廃仏を発見。
さらに2010年に6体を発掘した。

お坊さんがいてお線香を焚いている。
これまでの遺跡ではなかった光景。

中も広そう!
だけど描く時間がなくなるので
私が入ったのはここまで。
入り口がすてきだったので
そこを描くことにする。

聞いたことのないような美しい小鳥の声がする。
暑すぎるのか意外と蚊がいなかったけれど
日本でもよくなやまされる目の前をぶんぶんとびまわって
目に飛び込んでくる「目の前虫」がいっぱい。
目に入られたYO!
何がしたいんだ、あいつらは!

飛行機の時間には間に合い、無事に乗り込んだんだけれど
おうちにつくまでが遠足ですからね。

トラブル発生。

乗り換えの地、ハノイで「NARITA~!」と成田に行く人だけがぺたぺたとシールを貼られたと思ったら
飛行機の整備不良で成田行きにのれないので
名古屋にいかなくてはならないという。
そのかわり200$も返金してくれて
名古屋からはJALで成田に運んでくれるというので
かえってラッキー?
あさの7時につくはずが10時くらいになるけど。

そんなわけで少々遅くなったけれど無事帰国。
どこでも眠れる特技をもつのであっという間についちゃった感じ。

帰国した日はもう桜が咲いてるかと思ったらちょびちょびで
小雨交じりの寒い日だった。
おなかがすいたのであったかいラーメンなど食べて帰り
お昼寝をしていつもの夜のプールもちゃんと行ったくらい元気だった。
翌日のあさごはんももりもりと食べたんだけれど昼ぐらいからなんだかおかしい。
疲れた?と思って横になってから2日間寝込みました。。。
吐いて下したのは一回だけだったので食あたりではなさそう?
それから飲み物だけで1日寝てて
翌日は重湯的なものをすこし。
頭痛がひどいのと背中が痛くてつらかった~。
熱も何もないの。なんでしょうか??
3日目からやっと起き上がって固形物を食べたんだけれど
その翌日からけろっと治ってしまった。
もちろん家族にもうつらず。

気温の変化かなあ?
疲れ?
たしかにあの暑さで外で遺跡見学やスケッチだもんね。
ちょっと年を感じました。

長い旅行記、読んでくださってありがとうございます。
明日からはまた描きためたお花のスケッチをあっぷしていきまーす!

カンボジア旅行記4

桜のスケッチで忙しい日々がつづく。
毎年のことだけれどなかなかスケッチ日和がない。
雨が降ったり風が強かったり
よい日なのにお仕事と重なったり
それでもなんとかがんばればかけるものですな~。

そんなわけでアンコールワットのつづきが滞っております。
自分の記録用でもあるのでまたしばしお付き合い下さいませ。

アンコールワットの朝日を見たあと
各自ホテルに戻って朝食。
そして午前の観光にあらためて集合、という予定。

ホテルの朝食バイキングの
タイ米でできていると思われるおかゆにすっかりハマる。
なんだかおいしいんだよね~。
これに味つきのゆで卵とパパイヤの漬物を入れて食べるのだけれど
ゆで卵には殻がついていてそのままカットしてあるものだから
どうしてもちょっぴり殻が入ってしまう。
そこはあきらめるしかない。
ちなみに少し青みがかった殻のとてもおいしいたまご。
ちょっと郊外に行くと細身で脚の長い元気なにわとりが走り回っているので
彼らの卵と思われる。
野菜も味が濃い。
このほかに5cmほどのちいさなバナナがあって
それがとてもおいしかったのでいっぱい食べた。

レストランの外にバナナが立派になっていた!
こんなの初めて見る~!!!


出発前にささっとスケッチ。

そしてバスで出発。
まずはバンテアイ・サムレ。(サムレ族の砦、の意)

昨日から遺跡めぐりしていてなんだかかぎ覚えのある臭いがするなあとは思ってたんだけど・・・

犯猫はきみたちね。
こっちの動物たちは人間に全く関心がないように見える。
近づいても写真を撮ってもまるで無視。
猫だけではなく犬も。

そしてこの日の目的地バンテアイ・スレイに向かうのだけれど
途中でお砂糖を作っている場所に寄る、という。
道のわきに屋台のようなものが並んでいる一角にバスが止まった。

キャンディのようなキャラメル色のまるいものが入ったプラスチック容器が並んでいる。
試食してみると黒糖のようなコクというか慈味というか
やわらかな甘みの糖。
なんとこの椰子の雄花を切るとにじみ出る汁を集めて煮詰めたものだという。

あんまり美味しかったのでお土産用と製菓用にたくさん購入。
そしてこの屋台でびっくりなものを発見。
この鮮やかなきのこのようなモノはなあに?

なんと、カンボジアの名産品のひとつ、カシューナッツ!!!

下にちょこんとついているのがナッツ!
可愛すぎる!

このあと観光で歩き回るとけっこうカシューナッツの木があることに気がついた。
こんなふうになってるなんて知らなかった。
この木にはまだ花が咲いている。

さて、目的地バンテアイ・スレイ。
ヒンドゥー教寺院、967~990年ごろジャヤヴァルマン5世によって建てられた。
アンコールワットよりも200年ほど古いらしいんだけれど
彫刻の美しさは数々の遺跡の中でも群を抜いている。


なんて繊細で美しい!
アンコールワットで見たものの10倍は素敵。

当時の文字も残されていて貴重な記録。
しかし可愛らしい文字ですなあ。

そしてこの中央祠堂に東洋のモナリザと言われる
美しい像が彫られている。

・・・がしかし、周りの彫刻の保護のためここは立ち入り禁止。
裏側に回るとなんとか見られるというけど・・・

と・遠い!!双眼鏡がほしいところ。

こじんまりしているけれど、かなり見ごたえのあるすばらしい遺跡でした。

この日の午後はやっとフリー。
タプロムでスケッチがしたいと思ったけれど
この町シェムリアップは電車もバスもタクシーもない。
移動手段は車をチャーターするか
自転車をレンタルするか
トゥクトゥクと呼ばれているバイクに引かれる乗り物にのるしかない。
ガイドさんの話ではバイクのルールは最近できた3つ。
ヘルメットの着用、ナンバープレートをつけること、
乗る人数の制限のみ。
免許は必携ではないので7割が無免許で運転しているとのこと。
道路の信号は私が見た中では1箇所しかなく
それぞれの判断で運転している。
ガイドさんはあまりおすすめしない、と言っていたけれど
自転車はあまりに暑いしスケッチの道具も持たなきゃなので
やっぱりトゥクトゥクでしょ。

ホテルと契約している運転手にお願いするのが安心。
事前に値段交渉、
地元の方って外国人にはどうもうまく見分けがつかない。
初日にのったトゥクトゥク、帰りに間違えてちがうのに乗っちゃったので
こんどは間違えないように写真をとらせてもらう。

男前♪

トゥクトゥクは風がきもちよく、快適。
前日に行ったタプロムはぎうぎうに混んでいたけれど
午後は比較的すいている。
やっと落ち着いてスケッチできた。

カンボジア旅行記3

アンコールワットのつづき、その3。

みっちり観光の翌朝はアンコールワットの日の出を見るツアー。
前の晩にガイドさんに予約をとってもらって
ホテルの近くのマッサージ屋さんで施術を受けたせいか
疲れは全く残っていない。
カンボジア観光の折はマッサージ、かなりおすすめ!
ついた日に脚のマッサージ、30分5$というのをお願いしたら
とても丁寧で痛くもなく、むくみすっきり!
このとき受けたのはカンボジアマッサージで
タイの古式マッサージみたいに痛くなく、
あちこちをていねいに伸ばしてまげてくれる。
1時間20$だったかな?

とにかく元気に4時起き、真っ暗な中アンコールワットにバスで向かう。

このツアーを申し込んだときは
これにかなり期待していた。
申し込んでしまってからおうちでYou Tubeで見たら
あらまあ混んでること!
想像していた静かな夜明けとは程遠く、
びっちり立ち尽くす人々
朝日が昇るとおこる歓声・・・

まあ、それを見たので想像はついていたのだけど
やっぱり混んでた。

ちょうど春分の日で
参道の真ん中から見て中央の塔から昇る朝日が拝めると言う。
夏至、冬至は両脇の塔からで、
お日様の動きを計算して作られているのだそうだ。

薄暗いけれど雰囲気はよいかんじ。

あ、きた!

きたきた!

きた~~~!!
ひゅ~ひゅ~♪

もちろんスケッチブックを持っていったのだけれど
通勤ラッシュか?くらい混んでいたので
参道の真ん中で描くのはムリ。
ちょこっと横にずれてナーガのデザインの欄干から描いた
リアル、アンコールワット朝日見物・・・

人・人・人・
こんなでごさいました。
お土産の売り子さん、ここでもがんばってたね。

さてさて3日目、また明日につづく。

カンボジア旅行記2

アンコールワットのつづき。

ツアーで行ったものだから
いろいろついている。

2日目、みっちり観光したあとのディナーはアプサラダンスつきだった。

正直、そんなに興味もなくって
どっちかといえばナイトマーケットに遊びに行きたかった。

・・・けれど遺跡に刻まれた天女たちを見ているうちに
興味がわいてきて、しっかりスケッチブックを抱えて行った。

ディナーはバイキング形式で
あんまり量を食べられないわたしには嬉しい感じ。
食べられる分だけとればよい。
そしてそれぞれ美味しかった。
カンボジアの料理は辛くなくて
名産品の黒胡椒が利いていて
どれもおいしい。
ベトナム料理やタイ料理も食べられるので
なんだかお得。

そして始まったダンス。

手足の動きがとても美しい。
指先がくるりと反ってしなやかで優雅な動き。

アプサラダンスだけではなくて
ココナッツダンスとか漁師の踊りとかもあったのだけれど
そこはあきらめてアプサラダンスだけを描くことにする。
そうしないとごはん食べ損ねちゃうもの。

この手の動きにはそれぞれ意味があって
芽生えから実が落ちるまでの生命のサイクルをあらわしているのだそう。

いちばん前の席をH.I.Sさんがとってくれていたので
しっかり観られた。

これはいらない、なんて言ってたけどやっぱり観にいってよかったよ~。

カンボジア旅行記その1

お久しぶりでございます。

ずいぶんサボってたでしょ?
じ・つ・は

アンコールワットに行ってきたのだった~!

富士山すごくきれいだー!

なぜアンコールワット?

ただの思いつき。

おととしあんみつさんを看取ってから
どこかに行きたいと思ってたのだけれど
なかなかふんぎりがつかず
ぐずぐずしてる間に個展の準備が始まり・・・
なので個展が終わったらおもいきって行こう!と思っていたのだった。

2008年にパリとベルギー行って以来の海外。
思ったより弱くなっていたわたくし。
ベトナム空港でハノイに行き、
そこからカンボジアのシェムリアップに行ったのだけれど
寒めだった成田から真夏の気温のハノイ!
そこからの飛行機の中で片頭痛を起こして地獄のような2時間だった。
あまりの激痛に空港に着いてから吐いちゃって
ツアーが一緒の方々をお待たせしてしまった。

しかーし、翌日しっかり復活!
南国の花々に囲まれての朝ごはん。

睡蓮のなんて美しいこと。

ほら、こっちも!

これはコウホネの仲間かな?

ブーゲンビリア、プルメリア、極楽鳥花のような花など
あげればきりがないくらい素敵なお花がもちろん地植えで咲いていた。

蘭だってふつーうに咲いてるし
こうして屋外の木に着生してる。

移動で終わった1日目だったけど2日目はびっちりと観光の予定がつまってた。
まずはアンコール・トム。

正面の門である南大門。
人と車とトゥクトゥクと呼ばれるバイクで引くタクシーでいっぱい!


大きな都、という意味のこの遺跡は11世紀初頭に作られたヒンドゥー教の寺院を取り込んで
ヤショヴァルマン7世が12世紀末に仏教寺院として整備したもの。

でも門の入り口は九つの頭をもつ蛇神、ナーガを引き合う阿修羅と神々のデザインの欄干。
写真は阿修羅様ね。


門は東西南北それぞれに顔がある。

アンコール・トムの中心、バイヨンには49もの巨大な四面仏塔が林立。
どこもかしこも顔と天女と神様だらけだった。
中でもいちばんよい顔とされるのがこのお方、ヤショヴァルマン7世。
なんだか優しそうだけど
みずから馬に乗って戦いに行くような勇ましい王様で
国をどんどん広げて大きな王国を築いた方だそうな。

象のテラス。
式典や儀式に使われたのだそう。
そういえば、アンコール・トムを象に乗ってまわるツアーもあるみたい。
乗ってみたかったなあ。

象さん、ならんでるよ~♪

ピミアナカス。これが11世紀前半に作られたもの。
王族の菩提寺。

バスで移動して
いちばん楽しみだったタ・プロムへ。
ガジュマルに絡みつかれた遺跡である。

うおー!がっつりいってますなあ!

壊してる!壊してる!

実際見るとほんと、自然の強さをかんじる。


なるべく人が写らぬよう撮影したんだけど
ここは原宿か?!ってくらいぎうぎうに人がいた。
ガイドさんがみんながはぐれないよう案内してくれるんだけど
安心な分ちっともゆっくり見られないのだった。

しかも超暑い。
日本の猛暑のときぐらいな蒸し暑さで
しかも石の建造物は熱がこもる。
人も多いから余計暑いような気もする。

ここまでが午前中のコース。

ツアーに含まれているお土産コース、日本人が関わって作った
「アンコールクッキー」のお店でマンゴースムージーをいただき
さらに移動してレストランでお食事。

クッキーはねー、とってもおいしいんだけど
なんだかどこでも売っているような
いかにもおみやげ、ってかんじでなんかときめかないのよね~。
そんなわけでわたしはスルーしてしまったけれど
みなさん大量買いなさってました。
やっぱり会社の同僚とか家族親戚へのお土産には無難なのかな。
お友達各位、すみません・・・
あんまりまともなお土産買っていかなかったかも。

この国についてからあちこちでマンゴースムージーをいただいたけれど
まったく失敗なし!
めっちゃ美味しい!!
氷が危ない、というのは過去の話になりつつあるようで。

いったんホテルに戻って小一時間休憩の後
午後の観光。
・・・すごいスケジュールでしょ?
ホテルは最も安いスタンダードクラスだったんだけど
プールがついていたのでひと泳ぎしちゃった。
しかし日差しが焼け付くようで水もお風呂みたいに温かかった・・・
クロールからバタフライまでひととおりやってやりましたが。

午後のツアーはいよいよアンコールワット。
夕焼けを見るツアー。

クメール建築の最高傑作とされる大伽藍。
創建王スールヤヴァルマン2世(12世紀前半)が立てた頃は
篤信するヴィシュヌ神にちなみ
ヴィシュヌ・ロウ(ヴィシュヌ神の世界)と呼ばれた。
「アンコールワット」(寺院の王都)と呼ばれるようになったのは
15~6世紀に仏教寺院として機能するようになってからのこと。

午後の2時過ぎ、いっちばん暑いのね~。
ふわんと気球が浮いている。
気球から見るツアーもあるらしい。


入りますよ~。


加藤清正の家臣、森本右近太夫が1632年に残したという落書き。
現地のガイドさんによると
祇園精舎(インド)かと思ったら違った、的なことが書いてあったということだけど
ポル・ポト派の時に消されたそうでほとんど読めない。
ネットで調べたらここが祇園精舎と信じて詣でた日本人がけっこういたようで
そのまま信じて仏像を奉納したようす。
どっちかというとこちらが正しいのかな。
鎖国直前だったので海外に行くこともできたようだけれど
きっと大変な旅だったことでしょう


こちらが中央塔。
イワツバメらしき鳥が舞っている。
しっぽが燕尾じゃないのね。

この塔には一応上れるんだけど、保護のため1回につき100人までの制限あり。
行列になることもあるのだそう。


これ、お坊様や王様が上った階段だそうなんだけど
階段、と呼ぶにはとても急すぎて
わたしにはのぼれないね~。
ほとんど壁ですよ!
溝の入った壁!

観光客用の階段がしつらえてあるのだけれど
それすら振り返ってはいけない急角度!


ひゃっほう!

ぐるり見学して降りたらほんの少しだけ時間があったので
ハガキサイズのスケッチブックで写生していたら
欧米人の観光客の方に売ってくれ、と言われたのでなんとなく売ってしまった。
ほとんどあげたに近い額だったけど、記念だね~。
そんなわけで最初のスケッチはなくなってしまった。

このあと、第一回廊の壁画なんかを見学したのだけれど
写真がうまく撮れていない。
光のコントラストが強すぎて
うまくカメラを使いこなせなかった。
もっと練習しなくちゃね。

壁画はインドやヒンドゥー教の神話が刻まれている。
天国と地獄を描いた壁面もあり、
死後閻魔様の裁きを受けて地獄に落ちたら
うそを言った人は舌を抜かれる、とか針を刺される、とか
生きてきたときの悪い行いに応じて罰を受けるみたいなことが刻まれており
天国地獄のくだりは日本にほとんどそのまま伝わったのかと思うと
なんだかおもしろい。

夕焼けを見るために外に出る。

赤く染まるアンコールワットをここで見るのがお決まりらしい。
まだまだ暑いし
あちこち歩き回ってへろへろですよ~。
でもやっと時間ができた。

そんなへろへろな1枚。

お堀まで行ってアンコールワットを背にサンセットを眺める。

この日はまだまだ終わらない。
ここからアプサラダンスつきのディナーがあったのだった。
でもこの翌日から自由時間ができたので
もうすこしまともなスケッチがあります。
またお付き合いくださいませ。

春のクリスマス

クリスマスローズってけっこう種類があるんだよね。
これはよそのお宅のもの。
なんてきれい!

ようやく春らしい日がきた。
今朝は寒くってあれこれ着こんでぐるぐる巻いて出かけたけれど
昼近くになるとすっかり暑くなってどんどん薄着に。
荷物の膨れること。
明日はもっと春!らしい。
コブシも桜もまだ何にも描いていない。
これから忙しくなる。

クリスマスローズ

学名::Helleborus
科名:科名:キンポウゲ科ヘレボルス属
別名:レンテンローズ ヘレボラス
原産地:ヨーロッパ 西アジア
主な開花期:12月-4月

ヨーロッパから西アジアにかけておよそ20種、中国に1種が知られる
毎年花を咲かせる多年草。
「クリスマスローズ」の名前は本来ヘレボラス属の中でも
「ニゲル」という一つの種につけられた名前だが、
日本ではヘレボラス属全体を指すのが一般的。
日本では春に開花するオリエンタリスを元とした園芸品種が広く普及しており
それを見てなぜクリスマスと名前が付くのか首をかしげるが
本来のクリスマスローズ「ニゲル」が12月末頃に開花する、ということで
納得できる。
ちなみに、イギリスではオリエンタリスのことはレンテンローズと呼ぶが
これはレント(四旬節)の頃に咲くので名付けられた。
クリスマスローズ(ニゲル)が日本に入ってきたのは明治初期と言われている。
観賞用ではなく、薬草として試験的に植えられたのが栽培の最初とされる。
属名のヘレボラスはヒポクラテスなどが用いた名前で由来は諸説ありはっきりしない。
一説には、ギリシア語のヘレイン(殺す)とボーラ(食べ物)の2語からなり
これは茎葉、根などにに有毒成分のサポニンを有するところにちなむとされる。
「食べたら死ぬ」とか、「狩猟に用いられた」などがその理由。

花言葉:「私の不安をやわらげて」「慰め」「中傷」

寒い寒い・・・

モチーフに持っていったけど
あまってしまった とうが立ったふきのとうと
ヒメオドリコソウとスノーフレーク。
きゅっとまとめて。

寒い日がつづく。
昨日は月イチの絵手紙講座だったので
土手でも行って春の草花を摘んでこようと思っていたのだけれど
まあ寒いこと!
近くの空き地でお茶を濁すこととした。
菜の花も縮こまったようになってたし
ムラサキハナナも蕾を持ったまま待機中。
元気なのはヒメオドリコソウととうが立ったふきのとう。
お庭からボケとクリスマスローズとちびっこ水仙を摘んでいったので
それでも春の雰囲気はあったかな。
来月はきっと春爛漫!
こんどこそもっといろいろ摘んでいこう。

今日も寒かったなあ。
明日はどうかな?
予報では北風ぴいぷうだけど・・・

馬に乗る

白い木瓜(ボケ)が咲き出した。
昨日は野の花を描く水彩画教室だったので
切って持っていった。
あとベランダのクリスマスローズとだいぶ伸びてしまったふきのとう。
一番人気はクリスマスローズだった。

あら~?

絵をみておわかりのように
棘がものすごい。
気をつけないとざっくり刺される。
凛としたお花らしく自分の身は自分で守る、という強さをもつ。

20年来の友人Kさんから乗馬体験に行かないかとのお誘いをいただいた。
Kさんはかなりの馬好き。
競馬で賭けることはほとんどないみたいなんだけれど
やたらと競馬馬に詳しい。
私の美人のお友達のお姉さまも美しく、いとこさんまで美しいという話は
「それって××(←馬の名前)の家系みたいだね~。」
とまとめられる。
こちらは馬でいわれてもさっぱりわからない。
話をしていても
「それってなんたら杯のときの○○(←馬の名前)みたいだね」
とか、たとえ話でもでてくるのでまったくもってわからない。
でも詳しくきいてもきっとわからないので
「ふ~ん」
ですませている。
そんなKさんが柏の丸井にポニーがいるのを見ておもわず寄っていってしまうのも当然。
そこで引かされた籤が2等で乗馬体験だった。
きっと全部当たりだろうとわかっていても
勧誘があるだろうことがわかっていても
一生に一度は乗ってみたいとのことだった。
いいね~
一度くらいは乗ってみたいよね~。
あぶみふんばりたちあがり
「やあやあ我こそは・・・」
あの巴御前だって馬に乗って戦ったのよね~。
そしてもしかしたらちょっとくらいは馬が描けるかも?

そんなわけでおととい乗りに行ってきた。
前日のぽかぽか陽気とはうって変わってとても寒い日だった。
でも馬を見るとテンション上がりまくり。
なんてかわいいのー!
くりっとした美しいおめめ。
私たちが乗ったのは年寄りに近いサラブレッド。
19歳か20歳くらいとのことだったけれど
つやつやときれいでお年寄とはおもえない。
近くで見たお馬は大きくて
乗るとずいぶん高いようにおもった。
トレーナーがちゃんと手綱を持っていてくれて
柵で囲われた小さなサークルをまずはてくてく歩く。
足でわき腹を蹴ってスタート、手綱を引いてストップ。
慣れてきたら立ったり座ったり。
手を離して上半身をひねったりしてストレッチ。
立ったり座ったりは早足のときに馬の動きに合わせてするとのことで
すこしだけやらせてくれたけれど
お馬の方がよくわかっていて
そろそろおわりでしょ?といわんばかりに
すぐに止まってしまうのだった。
あっというまにおわった乗馬体験だったけれど
けっこう楽しかった♪

そのあとの乗馬スクールの案内がめちゃ寒くって
すっかり風邪をひいてしまった。
馬を描くどころではなかった。残念。

そうね~、乗馬か~。時間とお金があればやってみたいけど
わたしはムリですな~。
Kさん、やらないかな~。

ボケ(木瓜)

学名:Chaenomeles speciosa
科名:バラ科ボケ属
原産地:中国大陸(日本では帰化植物(平安時代)。本州から四国、九州にかけて植栽、
         または自生。温暖地でよく育ち、北海道南部では種類が限定される。)
開花時期:3 – 4月

雌しべが不完全な雄花と雄しべと雌しべが正常な両性花があり、一株に両方の花が咲く。
短い枝は先端のとがった刺になる。

花言葉:「平凡」「早熟」「先駆者」

ふしぎな実

植えてあるお宅も近所にあって
南国風でありながら意外と目にすることの多いソテツ。
こんな実がなるなんて
知らなかったなあ・・・

こんなのがたくさん
真ん中にこんもりふわふわとあるの!
フェルトで作った髪飾りみたい。
でもおいといたら
ぽろぽろとこわれてしまった。

ソテツ(蘇鉄)

学名:Cycas revoluta
科名:裸子植物ソテツ科
分布:九州南部、南西諸島、台湾、中国大陸南部。
開花期:6~7月

鉄を受けると元気になる(蘇鉄)という伝承があり、
茎にクギを打ち込まれていることがよくある。
根に珊瑚状の根粒があって藍藻類を共生させており、
それらが窒素固定能を持つため、痩せ地でも生育できる。
種子にはアゾキシメタンを含む配糖体であるサイカシン (Cycasin)
を含み有毒であるが、澱粉分も多いので
皮を剥ぎ時間をかけて充分に水に晒して発酵させ、
乾燥するなどの処理をすれば食用になる。
沖縄県や鹿児島県奄美群島では
飢饉の際に食料として飢えをしのいだとの伝承もあるが
毒にやられて苦しむ人が出て「ソテツ地獄」という言葉が生まれた

花言葉:「雄々しい」

ちょっきんと

ほんとうは現場で描きたくて
場所も目星をつけてたのだけれど
結局時間が足りず
ちょきんと切ってきたハマダイコン。
淡い紫色が美しかった。
おそらくもう少ししたら一面に咲くのだろうね。
もう一回くらい行くかなあ。

昨日は暑いくらいの春陽気だったのに
今日は冷たい雨が降る。
三寒四温というけれど
けっこうきついわ~。
みなさま、お身体おいといくださいね。

ハマダイコン(浜大根)

学名:Raphanus sativus var. raphanistroides
科名:アブラナ科ダイコン属
分布:北海道から沖縄にかけて分布。
  海外では、朝鮮半島の南部にも分布。
開花時期:4~6月
生育地:海岸の砂地

アブラナ科の多年草。ダイコンの名がついているが、根はあまり肥厚しない。
茎は高さ約60センチメートル、まばらに分枝し、粗毛がある。
葉は互生し、両面に堅い毛を散生し、羽状に裂け、裂片は上部のものほど大きい。
4~6月、総状花序をつくり、淡紅紫色花を開く。
花弁は紫色の脈があり、基部に長いつめがある。
角果は数珠(じゅず)状にくびれて2~5個の種子をつけ、熟しても裂開しない。
逃げ出した栽培種が野生化したと考えられていたが、
遺伝的研究では日本の栽培種と差が大きく、野生種の可能性が高い。

逃げ出した大根?!と食べてみた方のブログがおもしろかったので
お時間あったら見てみて下さい。
ひゃっはーって・・・(笑)
だれか食べてみる?

花言葉:「ずっと待ってます」