追憶


香りは強烈だけれど、白く清楚なお花は好き。
今すごくきれいだね。


ドクダミ、といえば中学生のときにきびだらけだった私に
おばあちゃんがドクダミ茶を飲ませてくれた。
ちっとも美味しくなくってきらいだったけれど
にきびを治したくってがまんしてたまに飲んでた。
あまりまじめに飲んでなかったせいなのかちっとも効かなかったけれど
大人になったらいつのまにかよくなった。
思春期といえば先日電車の中で
私の高校の制服を見かけて懐かしくおもった。
ふとあれから何年たったのか考えてびっくりした。
に・・・25年・・・?!
四半世紀である。
この25年、ちっとも成長していないような気がする。
ほんのちょっと前までああやってセーラー服を着て
試験だなんだってさわいでいたような気がするのに。

人生て短い!

いまさらながら深く驚いた。
こんなに25年早かったのだもの、
これからはもっと早いだろう。
あと25年、30年、どんどん時がたって
わたしがこの世にいなくなっても
こうしてドクダミはなんにも変わらず6月にお花を咲かせ
涼しい風にゆれてるのだろう。

ドクダミ:ドクダミ科ドクダミ属の多年草。
     住宅周辺や道ばたなどに自生し、特に半日陰地を好む。
     開花期は5~7月頃。
     別名/ジュウヤク(十薬・重薬)

     花言葉「白い追憶」「野生」

来年、咲くかな?


実は薔薇はそんなに好きではなかった。
一重のあっさりしたものか野茨、野薔薇なんかは好きだったけれど。

ところが最近大好きなんである。
コンテ・ドゥ・シャンパーニュとの出会いが大きいかもしれない
そして今年ベランダにお迎えしたのがこちら、
スピリット・オブ・フリーダム。


苗木をいただいたのだけれど蕾がひとつだけついていて
まだ木がちいさいので早めに切ってしまった。
また開いたら描こうとおもっていたのだけれど
あまりの花びらの豪華さに・・・びびっているうちに終わってしまった。
紫がかった淡いピンク。
うちにはいままでなかったタイプのゴージャスな薔薇さん。

実はもう1種類、アンジェラ、という薔薇も仲間入り。
こちらはお花が終わりかけのところをいただいたので
また来年だね。

来年は薔薇たくさん!!描く予定~。
うまく育てられますように・・・。

途中ですが・・・


とっても途中なかんじのスケッチだけど・・・桑の実。
出かけたのが夕方描いてるうちに日が落ちた。


ちょうど熟しはじめで、しかもまだ雨にあたっていないから
とってもおいしそう!
今週はちょっといそがしくってジャムを作る時間がないので
とりあえず洗って冷凍。
楽しみ~♪

クワ:クワ科 クワ属
    山地などに生える。  
    花は4月頃、穂状に咲く。もじゃもじゃ。
    実はとげとげがありだんだん赤くなり
    黒く熟すと美味しく食べられる。
    材は家具用として使われる。
          
花言葉(黒実)「私はあなたを助けません」(ええ~?!)
       I shall never survive you.(私はあなたが死んだ後生きながらえはしない)
       う~ん、どっちでしょ?
       どっちにしてもあの赤黒い色が関係しているようで。

「足乳根(たらちね)の
母がそれ養(か)ふ 桑(くはこ)すら
願へば衣(きぬ)に
着すといふものを」 万葉集

「筑波嶺(つくばね)の
新桑(にいぐわ)繭(まよ)の
衣(きぬ)はあれど
君が御衣(みけし)し
あやに着欲(きほ)しも」
万葉集

霧の中の・・・


今はだいぶ終わりに近づいてしまって
つんつん角にしましま模様のまあるい種が多くなってしまった。
このスケッチは10日ほど前のもの。
どっちの姿も大好きなニゲラをアップ。
ふわふわとした質感はさわやかな季節にぴったりで
見ているだけで涼やかな気分にさせてくれる。


今日は一日お天気悪いのかな。
金星の通過、見られないね。
でも雨も最近はわるくない。
あじさいが日に日に美しくなっているから。

ニゲラ:金鳳花(きんぽうげ)科 ニゲラ属
     Nigella(ニゲラ)はラテン語の「Niger(黒い)」が語源。
    南ヨーロッパ原産。江戸時代に渡来。
    別名クロタネソウ
    英名でラブ・イン・ア・ミスト(love in a mist:霧の中の恋人)
    デビル・イン・ア・ブッシュ(devil in a bush:茂みの中の悪魔)とも。
    霧の中の恋人、とはまさにそんなイメージのお花。
    悪魔のほうは実のかたちのせい?角が生えてる。
    でもあんな悪魔ならかわいいな。
    種も描かなきゃね。

    お店で買った青色ハーブミックスに
    わずかに種が入っていてそれがうちの庭一面にひろがった。
    種にはアルカロイドや揮発性の油が含まれており、
    薬として利用されるのだそう。

          
       花言葉は「未来」「夢で逢いましょう」

林の中の妖精さん


このお花、なんだかわからない。
軽井沢の林の中にあったのだけれど
黄緑色のかわいらしい小さなお花に釘付けになった。
つぼみのまるいかんじもかわいい!
葉っぱは牡丹に似ている。
どなたかご存知ありませんか・・・?


ゆうべは月を見上げたけれど
ぼんやり雲にかくれていて
なんとなくまんまるじゃないなあ・・・程度しかわからなかった。

明日の金星通過もお天気に恵まれなさそう。

金環食は見られたからよしとしましょうか。

今年の野いばらは・・・


今年はやけにうちの野いばらの勢いがよかった。
2階から見たら白い大きな花束のようできれいだった!
あたり一面、よい香りに満ちていた。
べつに植えたわけではない。
たぶん小鳥さんが運んできたのだ。
このぶんだと今年の晩秋には立派な実がいっぱいなることだろうな。
花も美しいけれど実もよい香りがして見目麗しい。



今日はお天気が悪くなるといわれていたのに意外とよかった。
こんな涼しい日はスケッチに行きたかったけれど
残念ながら夕方まで用事が片付かず、
結局スケッチブックを持って飛び出したのは5時。
色づき始めた桑の実を描きだしてまもなく日が暮れてしまった。。。

ノイバラ:バラ科の落葉性のつる性低木
       沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。
   
       花言葉は「素朴な愛」「孤独」「才能」「詩」

道の辺の うまらの末(うれ)に 這(は)ほ豆の からまる君を はなれか行かむ
丈部鳥(はせつかべのとり)  巻二十 4352

 私はこれから、道ばたの茨の枝先に這いまわる豆のようにまつわりつく君に別れて行くのだろうか。

防人のうたのようです。
うまら、というのがノイバラ古名。

2年経つと花は咲き・・・


うちの近くで見かけたムラサキケマンよりも
色が濃くてお花の数が少ないかんじ。
種類が違うのか?とおもって調べたけれど
似ているというジロボウエンゴサクとは葉っぱの形が違うみたい。
環境のせいかなぁ?

どっちもこもれびをあびて揺れてる姿は涼やかで美しい。



今朝はお庭に出てスケッチ。
くもりがちで気候がちょうどよいのであんみつさんも一緒に。
それにしてもこのところ一気に老けた気がするあんみつさん。
2年くらい前ならカナヘビの1~2匹あっという間に捕まえてきたものだけれど
もうそんな気もないようで
しかも今日はわたしのひざに乗ってきた。
こんなことは初めて。
いままでは好きに遊んで自分が飽きたらさっさと家に入ってたのに。
一緒におうちに帰るとすぐに寝そべる。
今までにない疲れを感じるしぐさ。
もう16歳をこえたんだっけ?
大事にしなきゃね。

ムラサキケマン:ケマンソウ科キケマン属の越年草
       日本全国に分布。木陰などの直射日光の当たらない場所に生育。
       早春から初夏にかけての短い期間に地上部を出す。
       6月に種ができ、翌年の春に発芽。
       初夏まで成長した後、地上部は枯れ、地下に団子状の塊茎を残し
       その年の秋に数枚の葉っぱをだして越冬、春に花をつける。
       つまり、このお花は2年かけてやっと咲いたのだね。
       そして種を作って枯れるそう。
       全草にプロトピンを含み有毒。誤食すれば嘔吐・呼吸麻痺・心臓麻痺などを引き起こす。
       芹っぽくてやわらかで美味しそうに見えるけれど食べちゃだめ。
       ウスバシロチョウの幼虫が食べるのでそのチョウも毒をもつ。

       花言葉は「あなたの助けになる」

お花はなんにもいわないけれど


有名な毒草、ハシリドコロ。
その毒成分はアルカロイドの一種スコポリンとのこと。
そのせいで狂乱状態になり走り回るのでこの名があるとか・・・!><
別名、キチガイイモ、キチガイナスビ、オニヒルグサヤというから強烈!


とはいえ川べりで見たこのつつましやかなお花は
なんとも美しくちっとも毒々しいかんじはしない。

ハシリドコロ:ナス科ハシリドコロ属 多年草 
       本州から九州、朝鮮に分布。
       早春から初夏にかけての短い期間に地上部を出す。
       出たてのフキノトウやオオバギボウシに間違われることがあるらしいので注意!
       薬毒紙一重!薬としても使われているそう。
       花言葉は「沈黙」「殺したいほど愛してる」こわっ!

月末はプールがお休みなのでお仕事から帰ってビールを一杯!
晴れた日のビールはおいしいけれど
お天気がよいのは残念ながら今日までらしい。
お庭のニゲラが散るのが惜しい。
明日から6月。

にこにこにこくさ。


ちょっと前の近所でのスケッチ。
たぶんアマドコロ。


ホウチャクソウ、アマドコロ、ナルコユリは似ている。
ホウチャクソウは花びらが分かれているのでわかるのだけれど
アマドコロとナルコユリはお花がそっくり!
でも茎をさわるとわかる。
アマドコロは角ばっている。
ナルコユリはまあるい。

アマドコロ:ユリ科アマドコロ属 多年草
      日本全土の山地や丘陵地の草原、木陰などに生える。
      地下茎が山芋の仲間のトコロににているけれど
      トコロとちがって甘いのでこの名前。
      早春の若芽および晩秋の根茎が食べられる。
      花言葉は「元気を出して」「心の痛みがわかる人」

蘆垣の 中の似児草 にこやかに われと笑まして 人に知らゆな(万葉集巻11-2762)

似児草(にこくさ)とは一説にはアマドコロのこと。
なんだか幸せな詩ですなぁ。
まだ秘密の恋なのに顔を見合わせて笑ってしまうのね。
そういえば先日、すばらしいお天気の日に
派手なピンクのひらひらのスカートをはいて
ものすごくニコニコ楽しそうに歩いてる人を見かけた。
とってもよいことがあったのか
これから楽しいことをしに行くのか、
なんだかこっちまでニコニコ笑ってしまった。

やわらかな緑に囲まれて


軽井沢のスケッチからミヤマエンレイソウ。
ロッジの周辺に群生していてちょうど満開だった。
清楚な白い花。
目立たないけれどほんとうにきれい。


周辺ではいろんなものが芽吹いていて
やわらかな新芽はもちろん
くるんとしたシダ類、
木の芽とおもわれる硬質なあたらしい双葉などに囲まれていた。


この週末はからりと晴れて日差しはすでに夏っぽく
それでも木陰は涼しく
なんとも素敵なお天気だった。
スケッチにはすでに暑いかんじ。
緑がずいぶん濃くなったね。
夏が近いこんな日はただただお散歩してるだけで幸せ。
桑の実がずいぶん大きくなった。
黒く熟すのは来週くらいかな。
またジャムをつくるのが楽しみ♪

ミヤマエンレイソウ ユリ科エンレイソウ属(別名 シロバナエンレイソウ)
          多年草 5~6月、北海道、本州、四国、九州の山林の樹陰に生える。
          延齢草根という名の胃腸薬として用いられたことからエンレイソウの名に。
          黒く熟した実は食べられるそうです。
          花言葉は叡智、奥ゆかしい美しさ。