シロツメクサさんには子供の頃よく遊んでもらったっけ。
花かんむり作ったり、四ツ葉のクローバーさがしたり、葉っぱずもうしたり。
幼なじみのかなちゃんのことをおもいだす。
そういえば北海道の植物はみんなここのよりもひとまわりくらい大きかったような気がする。
絵描き、木下美香の日々のスケッチ
シロツメクサさんには子供の頃よく遊んでもらったっけ。
花かんむり作ったり、四ツ葉のクローバーさがしたり、葉っぱずもうしたり。
幼なじみのかなちゃんのことをおもいだす。
そういえば北海道の植物はみんなここのよりもひとまわりくらい大きかったような気がする。
とげのないやさしくちいさなあざみ。
きつねあざみ。
先日、Mちゃんとルーブル美術館展に行ってきた。
ルーブルには2日ほど入りびたったけれど、ここにきてるものは目にしなかったものがほとんど。
素描のコーナーまではなかなかまわれないし、古代文明系のものは多すぎてよほど印象的なものでないと覚えていない。
ここには美の宮殿と子供たち、と題して子供に関するものがきている。
肖像画もたくさんきていたけど、ちょっと違和感がある。
子供のサイズなのにおじさんのようだったり、こまっしゃくれたかんじだったり…かわいくないのだ。
依頼主がそのように注文するのか、それが流行りだったのか、はたまた画家の悪意なのか…?
あれを飾ってお客たちに「うちの子供たちだよ。はっはっは…」とみせてたのだろうか?
素描はやはりすごい!そのなかでもルーベンスは飛び抜けていると思う。
かたちが正確、とかいうことではなくて生命そのもの、そこに少女がいてまさにいま振り向いたというかんじ。
あれが寄り集まってあのすばらしい絵に昇華するのだと納得した。
無垢(ジャン=バティスト・ルイ・ロマン)という彫刻作品は、ルーブルでみて感動して、また感動してしまった。
死んだトカゲ?を手にうつむく少女のからだはどの角度から見ても、指先、首筋、脚の先にいたるまで完璧に美しい。
ものうげなたたずまいからはいろんな物語が読み取れる。
こういう美しいものを見るとドキドキしてしまう。
いつかルーブルでデッサンしてみたいな。
エジプトの美術品を見ていていつもおもうのだけど、なんて端正な美しさなのだろう。
レリーフの線1本1本に意味があり、人物の立ち姿、髪型、衣装、すべてに意味がある。
神様になのか、後世の人々になのかはわからないけれど、
なにかを正確に伝えようとか遺そうとかいうつよい意思がすみずみまでいき渡っているようなかんじがする。
西洋美術館のルーブル展も観にいきたいな~。
なにせ出不精なわたし。
東京国立博物館の阿修羅様にもまだお目にかかってない。
大好きなあやめももう終盤。
季節のうつろいが早すぎて、だいぶ描くのをあきらめてしまったお花もある。
今日は雨。
風もつよい。
こんな日はおうちでのお仕事がはかどる。
今日は下地作りをおもに。
このごろはいちばん下にダイヤモンドブラックを厚めに塗ることにしている。
この上に胡粉という日本画の白を厚めに塗ってそれから描きはじめる。
上からひっかいたりすると、この黒が出てきておもしろいのだ。
どんな絵になるか、自分にもわからない。
あたらしいバレンの皮がボロボロになった。
買ったときに先生から「新しいバレンはあばれるから、すぐ破れるぞ」と宣告されてたのだけどほんとう!
中身をまわしながら使うといくぶん長持ちするようなのだけど
まわす間もなくこんな状態に。
バレンの竹の皮は真竹のもの。
よくあるモウソウダケでは短かすぎる。
去年の夏に拾っておいた真竹の皮を湿して包む。
一応、前に先生から包み方を教わっていたものの、一枚目は失敗。
手がもう一本ほしい!ってかんじ…。
もとの包み方もようく見て、2枚目でなんとかかたちに。
でも職人さんのと並べると、なんともゆる~いかんじ。
もっと細かくひだを寄せたほうが、きれいにバレンの形にそうのでしょう。
何度か包んでるうちにうまくなる…はず!
ということにして余分な皮をバレンのかたちにそって切り、油をすりこんでできあがり。
このバレンがあると水分少なめで圧をかけて刷るわたしのやり方でも腕が痛くならない。
今日は一枚仕上げよう!
大きな樹が気になった。
これにはあけびがわんさか絡みついてる。
小鳥もたくさんとまりにくる。
ちいさな虫たちもあつまってくる。
妹が個展で忙しいあいだ、甥っ子の保育園のお迎えを担当。
はじめの2日ばかりはにこにこおりこうさんでついてきてくれた彼だったけれど
慣れてくると脱線が多くなる。
保育園にあるちいさな車にいっしょに乗れ、と言ったり(ムリ!)
もっと電車が見たいと言ったり、
昨日は乗らなくてもいいエレベータに乗りたいとひっくりかえってばたばた。
(エレベータを降りた先には彼の大好きなコンビニがあるのをしってるのだ。)
どこで覚えたのか、絵に描いたようなダダのこね方に笑ってしまった。
おりこうさんでいてくれれば楽ちんだけど、あれは彼なりに遠慮してるのね。
うちの裏は空き地になってる。
母が持ち主の方に一応おことわりして畑をつくったりしてる。
最近は近所の方々の駐車場ともなっているけどちょこちょこ植えたお花のうち丈夫なものがしっかり増えてる。
そのうちのひとつ、紫蘭。
まいとし株になってわっと咲いてくれる。
うらの空き地のはいくらとってもよいと母のお許しがでてるのでお教室のモチーフにさせてもらう。
昨日は上野に搬出のために車ででかけた。
ちいさなワゴンRの天井に100号の絵をくくりつけなくてはならない。
非力なわたしには大仕事。
…と運転しててふとおもいついた。
そういえば弟が上野で働いてるのだった!
さっそくメール。
ちょっとなら出てこれると言う。やった!
弟は背が高いうえにふだん力仕事してるのでちからもち。
わたしひとりでは運ぶのがやっとの絵を軽々車の上に載っけてくれた。
ありがと~!
ちょっとめずらしいピンクの藤。
Sさんは春は山菜、秋はきのこ、自然を食べる達人。
藤の花も食べられると聞いて目を輝かせてた。
わたしのうちの食卓にのったことはないけれど、同行のHさんはつぼみのところをほぐして天ぷらに
Oさんちにいたってはぶどうのようにふさごと天ぷらにしたものが供されるという。
よいかおりがするらしい。
(…といわれてもそんなに積極的に食べてみようという気にはならないけど…。)
この日Sさんは柿の若葉やらたらの芽やらハリギリやらを積極的に集め、帰ったら天ぷらにするのだとはりきっていた。
夕方になってわらびの群生してるのを発見。
彼女は「わらび園にいるみたい~♪」と幸せそうに集めてた。
かくいうわたしもスケッチするのも忘れて両手いっぱいにわらび。
山菜採りというのはけっこうたのしいかも。
そういえばわたしの高校の校章には桐があしらわれていた。
桐、といえば桐ダンスくらいしか思い浮かばない。
どんな樹なのかよくしらなかったし、ましてお花がこんなきれいなものとはしらなかった。
き~りにじゅ~う~じの~♪と描きながらメロディーが頭に流れたけど、
そういえばあそこの校歌は校歌にしてはめずらしいマイナーコードで『君が代』より短い歌だった。
あれは応援歌かなんかだ。部活の応援や運動会で使うやつ。
女子校だったためか運動会はみんなまるでやる気なかったな~、とおもいだす。
本気で走る子はほとんどいなかったし、サンオイルをぬってごろりと横になってる子もいたっけ。
ふと担任だったT先生をおもいだす。
T先生は今でも個展のとき、お忙しい中きてくださる。
ちょうちょの研究がご専門で、いつもちょうちょのお話や生徒にさせているトンボの研究のお話を聞かせてくださる。
まるっきり理数系のあたまをもっていないわたしにさえもわかりやすく。
先生の発想のおもしろさは、研究のみに明け暮れていない豊かな経験に基づくものなのかもしれない。
前回おうかがいしたヒョウモンマダラの北上の謎はあれから発展したのだろうか?
また先生のお話が聞きたいな。
先日、いとこがうまれて3ヶ月になる女の子を連れて遊びにきてくれた。
彼女の名前はなのはちゃん。
お名前にちなんで菜の花の絵をプレゼント。
すこやかに育ちますように、祈りをこめる。
まるまるとしたかわいいほっぺ。
ちいさくきゅっと握られた、これまたまあるいおてて。
なあんてかわいいんでしょ!
赤ちゃんだとばっかりおもってた甥っ子Bくんがずいぶん大人に見える。
「あかたん。」といいながらおずおずとなでてみたりしてる。
そのBくんのママが初の個展をします。
木下 千春 展
みゆき画廊 中央区銀座6-4-4銀座第二東芝ビル2階 tel:03-3571-9701
2009年 5月11日(月)~ 5月16日(土)am11:00~pm7:00(最終日pm5:00まで)
子供を産み、育て、お仕事もこなして絵も描き続けて、わが妹ながらほんとうによくがんばってるとおもいます。
身近な風景を繊細なタッチで叙情的に描いた作品たち、ぜひぜひ足をお運びくださいね!
フウセンカズラの芽がでた。
フウセンカズラは実も涼しげでかわいらしいけど種もかわいらしい。
子供の頃に見てたゴレンジャーの中のモモレンジャーみたいにハートマークがついている。
絵の左端にたねが転がってるようすを描いたけど、あんななのだ!
モモレンジャーがぱっくりわれてみずみずしい意外とぶあつい双葉がでる。
そしてあの涼しげな本葉がすらりともたげてくる。
まいにち眺めてたのしんでるけど、同じ日に植えたはずのゴーヤが一向に芽吹かない。
まだかな、まだかな。
子供の頃、ちっこいあやめ、と思ってたけどシャガという名前がついていた。
胡蝶花、ともいうみたいでこちらの名前のほうがぴったりだとおもう。
このお花は一日でしぼんでしまう。
なのできれいにたくさん咲いてもお教室のモチーフにできない。
昼過ぎにはくったりしてしまうのだ。
はかなく美しいちょうちょは、捕まえておうちに入れるんじゃなくてお外で眺めるものなのね。