心惹かれる滝~たまだれの滝~


滝って心惹かれますよね。
山道を車で走っていて
○○の滝って看板見かけたらつい行きたくなりますよね。
なぜなんだろう。
ぼうっと滝を眺めているだけで
なんだか清められるようなそんな感じがします。

これはそんな風に看板で見つけた
たまだれの滝の現場スケッチ。
ぽちぽちとしているのは
途中で雨が降ってきてしまったから。



たまだれの滝のスケッチ(F6 水彩)

この滝を描いたのは実は2回目で
昨年も描いてます。
私には霊感なんてありませんが
なんだか神聖な感じのする
かなり心惹かれる滝なのです。
このうっそうとした森の雰囲気のせいでしょうか。

この中途半端すぎるスケッチ、
心のこりですよね。
現場主義とはいえ
これではちょっと・・・。

そうだ、忘れないうちにもういちど描こう。

ということで描いたのがこちら。



たまだれの滝(F6 水彩)

蘇ってくるあの静けさの中のみずおと。
緑に磨かれた澄んだ空気。

これは楽しい。

いままで描きためたスケッチは
「いつか作品にする!」とおもっているのですが
日々の仕事に追われてなかなか進みません。
作品、とまではいかなくとも
こうして納得いくかたちにしておくのも大切ですね。

というわけでもう一枚、
この滝を別方向から描いたんだけど
失敗した~描きすぎ!っていうスケッチを
家でリニューアルしたものもありますのでまた後日アップします。

これからはお外スケッチ、楽しいですよね。
秋のスケッチツアーを企画しました。

先日から募集をかけております
宝篋山のふもとでスケッチ~~。
筑波山の近くの里山です。
10月18日(金)
9:00江戸川台駅~9:20柏の葉キャンパス駅 出発!
5時には戻ります。
なだらかな山の稜線
畑に囲まれた美しい風景
お手洗いもあります。
柏駅が近い方が多ければ発着場所の変更は可能です。
マイクロバスをチャーターしますので荷物も楽ちん♪
帰りはここで降ろして~的な融通もききます。

そんな楽しいスケッチツアー、ぜひご参加くださいね。
バスの都合上、10名以上で成立、20名までです。
柏駅に寄らないパターンだと参加費は¥6,500-です。
(柏駅まで行くとバス代が変わるので+200円。)

以下のフライヤーはたたき台。
ご要望にはなるべくお応えしたいと思います。
ご意見お待ちしております!

LINE@からもお申し込みいただけます。

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日々のスケッチが見られますのでよかったら登録してみてくださいね。

たまだれの滝付近で


先日のスケッチの旅で
たまだれの滝に行きました。
スケッチを終えて出口に向かっていると
やわらかに雨が降っていることに気がつきました。
滝の周りはうっそうと木が茂っているので
雨粒がほとんど落ちてこなかったようです。
出口付近に丸い溜池があります。
それまではその人工的な池にはまるで興味なかったのですが
暗い林から出て澄んだ水を湛えたこの丸い池が
なんだかとても美しく見えました。
光の加減かもしれません。
ぽちぽちとした水紋のきれいさに惹かれたのかも。
ほんの20分ほどのスケッチです。



たまだれの滝付近の溜池のスケッチ(F4 水彩)


意外とね、時間かけないほうがうまくいったりするのよね。
肝心の滝のスケッチですが
今、改めて描いてます。
現場スケッチと両方載せられるかな。
また後日・・・

雷が鳴り始めました。
明日から少しは涼しくなる予報。
期待しましょ♪

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誰かの思い出の場所・・・かもしれない


春の陽気かと思えば
冷たい雨のそぼ降る
三寒四温、といいますが
春は本当にもうすぐそこですね!

ブログのアップが追いつかないままですが
先日、秩父の節分草園にスケッチに行ってまいりました。
うちの植木鉢の節分草は昨年の夏の暑さにやられたらしく
全く出る気配がないまま3月に突入。
やっぱり節分草を見ないことには
春は来ないぜ!
ということで、天気と日程の折り合いがかなり悪かったのですが
強行しました。
花の状態はとてもよかったです♪
スケッチはまた後日アップしますね。

今日はこの冬最後の海のスケッチを。




先日アップした雨でびしょぬれになったスケッチのあと
やっと雨があがったので
同じ場所で角度を変えてスケッチしました。
その海岸は岩の感じがとても素敵で
どこを切り取っても絵になる場所。
びしょぬれのスケッチもあとから見るとそんなに悪くなかったのですが
そのときはもうダメになったものと思ってましたので
今度こそはしっかり描くぞ!と気合満々。

皆さんも絵を描いていてここぞ!という時があるでしょ?

ちょっと今話しかけないで!!!

みたいな?
私は教室で皆さんとしゃべりながら描いたりもできるのですが
やっぱりここぞ!のときは集中します。
このスケッチのここぞ!で入り込んでるときに
急に声をかけられました。

「ここって風景変わりました?」

は?ふうけいがかわる?
一瞬何を言われてるかわからず・・・
いつのまにか男の人が立っていました。

「あ、私はここ初めてなんでわからないです。」

もう話しかけないでね光線を出しながらそっけなく答えたけど
その人は全く動じない様子。

「50年前に来たところを探してるんだけどね、
 ここに似てるんだけどなんかちがうんだよね~。
 ここかなあ・・・海岸線が変わったとかありませんでした?」

50年前なんてまだ(ギリ)生まれてもないし。

「さあ・・・地元の方に聞いたほうがいいかもしれませんね。」

「30年前くらいに地震があったんだよね。それで変わったのかもな~」

私の言葉は彼の耳には全く入っていないようで
会話はかみ合わず
彼はすっかり自分の世界に入りこんでいるみたい。
改めてその人をちゃんと見た。
50年前は10代後半か20代だろう。
革ジャンにRoute66のロゴの入ったショルダーバッグ
砂浜に不似合いな先の尖ったおしゃれな革靴。

カ~モンベイベ~ アメリカ~ン♪

ポニーテールに赤い口紅の彼女との思い出でも探しにきたのかも。

結局一人でここかなあ、いやもうちょっと行ってみるかな、とか言いながら
去っていった。

あ~そうこうしてるうちに
また雨粒がぽちぽちと・・・

思い出の場所、見つかるといいね。

ちなみにこのスケッチは今
江戸川台の和風ダイニングわっ嘉さんに飾らせていただいてます。
3月半ばにはまた春の絵に架け替えますので
見てみたい方はお早めに~。

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雨あがりの海


ご無沙汰してます。
教室あり、江戸川台のわっ嘉さんでのミニ水彩画教室ありで
バタバタしておりました。

めっきり春めいてきて
梅がどんどん咲いて
ちょっとした焦りもあります。

スケッチもしたいし
作品も作らなきゃならないし・・・

今日もとりあえず下田のスケッチをアップします。




この日はなんと雨が降ってきてしまいました。
ずっと乾燥した晴天が続いてたので
ろくに天気予報も見てなかったのです。

下田の海岸は素敵な岩があったりして
なかなか素敵。
ここいいなあ!と場所を決めて
スケッチ道具を出したとたんぽちぽちと・・・

え?雨?うそでしょ?
すぐやむよね?

空は明るいので
傘を広げて画材にさしかけたまま少し待ちました。

が、けっこう降りましたね・・・

しばらく待って小止みになったので
待ちきれずに描き始めたら
こんなしみしみになりました。www
しかも紙がびしょびしょで筆のエッジがきかないので
水に溶ける色鉛筆と鉛筆を駆使。
いつもとちがったタッチで
これはこれで面白いかも。
描きたかったのはこの鏡のように光る潮溜まり。

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予想外のこともあるさ


水仙祭りのあった土曜日。
太鼓の演奏やら
なんか温かい食べ物がふるまわれるらしい。
観光で来たならそれもよいのだけれど
あんまり混んでしまうとスケッチはできない。

じつはこの日、朝日狙いで早起きして待ってたんだけれど
残念な曇り空。
水平線ギリギリのところに
線のようにほそい雲の隙間があって
そこからは燃えるような赤がちら見えしてたんだけど
それが空に広がることはなく
もやっと朝が来た。
夜はすごい星空だったのに!

あてが外れたので早々に立ち去ることにして
近くの山へ。




石切り場?
建物に使う石を採る山だったらしく
道はあるんだけれど人はいない。
土曜日だったからお仕事の人もいなかった。

山肌がおもしろかったのでスケッチ。

思いがけないものに出会えるのも
醍醐味ということで・・・。

ところでお知らせです。
5月の銀座松屋さんの個展ですが
日程が変わりました。

4月29日(月祝)~ 5月3日(金祝)

となります。
よろしくお願いいたします。

・・・3日早まった!!!!

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マジックアワー

マジックアワーというのがあります。

夕方陽が沈んでもう夜が来たかと思いきや
ふっと美しい光があたりを包みます。

バタフライの親子と別れて道具を片付け
てくてく歩いているときにその時間は訪れました。



多々戸海岸のスケッチ(F6 水彩)

実はこのスケッチはその翌日のもの。
怖いくらいの美しい風景は
あっという間に消えてしまいました。
陽が沈みきってしまえばこの光はなくなります。
それに手元が見えないとスケッチも出来ません。

なので翌日、また夕方に行って
軽く鉛筆でかたちをとった状態で
日が沈むのを待ちました。
ところが!
前日と違って風が強かった!
あの鏡のような水面は現れませんでした。
夕日の色も前日のように赤くなかった。
もやっとした色の夕日
水路は風で波立っています。
がっかりしたけど前日の記憶とあわせて
なんとかスケッチ。
風が強いので画面は砂でざらざら。
絵具がきれいにのびません。
とんびが何度か水を飲みに来たので画面に入れちゃいましたが
それもイマイチだったかな。
本当によい瞬間を捉まえようと思ったら
もっと通わなくっちゃいけない、と痛感しました。
でもこれもいずれなんとか絵にしたいな、と思ってます。

サーファーにとっては
波の状態がよかったらしく
素晴らしいパフォーマンスが見られました。
前日は波待ちしている人が多かったけれど
この日は乗っている人が多かった。
うまく波に乗れるとほんとに気持ちよさそう。
上手な人はジャンプして回転したり。

いいなあ・・・

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夕日狙い?

昨日アップしたスケッチのあと
夕焼けを描こうと場所を選んでいました。

西はあっち。
だからここで待てばキラキラした夕日が
水面に写るはず。

とりあえずざっくり構図を決め
岸の形など軽く鉛筆で描きながら
お日様が沈むのを待ちます。

桟橋、というの?
テトラボットの重なるところからのびた
コンクリでできた突端に
三脚を立てる親子とみられる中年男性と若い女の子の姿。
彼らも夕日狙いかな。
画面に入れちゃおうかな。
うっすら人影を描き始めたんだけど
あれ?向きがちがうな・・・
夕日が撮りたいなら向こうにカメラを向けるはず。
なぜかカメラがこちら向き。

何を撮影するつもりなんだろう?

・・・と疑問をもったそのとき

突然男性が海に飛び込み
バタフライでこちらに向かって泳ぎだしました!!
女の子はそれをビデオに収めています。
その日は比較的暖かでしたが1月の海です。
サーファーだってドライスーツを着てます。
私の服装はダウンにもこもこのズボンに
毛糸の帽子にマフラー。
バッシャンバッシャンとバタフライでこちら岸につくと方向を変え
こんどはクロールで戻っていきました。
あっけにとられてみていると男性は桟橋にあがり
またその一部始終を女の子はカメラに収めています。
半そでに短パン。
決してスポーツマン体型には見えない
おなかぽっこりのごく普通の中年男性です。

自主映画かなんかの撮影?
なんかの罰ゲーム?

動揺が隠せないまま
夕日がいい感じになってきたので
とりあえず人影は消して
スケッチ続行・・・



多々戸海岸のスケッチ(F6 水彩)

描いているうちに夢中になって親子のことはすっかり頭からなくなってました。

が、どこからどうまわってきたのか
描き終わったころ2人が前を通りかかりました。
濡れたTシャツもそのままに
どう見ても寒いでしょ・・・><

「あの~、バタフライしてましたよね?
 寒くないんですか?」

「毎年やってるんですよ。
 水温は16度くらいはあるから寒くないです。」

いやいやいやいや寒いって。
それに水から出たらさすがに寒いでしょ・・・

「ああ、こっちでは夏は泳ぎます。
 こっちは水がつめたいんですよね。」
と先にスケッチした漁船の出口の水路を指して言う。
「はあ・・・」

なんで動画を撮ってたのかも聞きそびれましたが
SNSにでもアップしてるのかも?
それとも本人の記録?

すごい人がいるもんだ。。。

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船の出口

この海岸はサーファーでいっぱい。
いいなあ、とっても楽しそう。
ちょっとやってみたいけれど
私がやったら怪我するのがオチだろうな。

サーファーたちを横目に
ちょっと奥にいくと
漁船がおいてあるエリアになる。
岩のかたちが素敵だったので
近づいてみると
岩がえぐれてトンネルのようになっており
そこから出られるように漁船がつないであった。

岩の隙間から
きらきらと光が差し込み美しい。



多々戸海岸のスケッチ(F6 水彩)

こんな狭い岩場から
出づらいのではないかしら、と思いながら描いてたら
この船のオーナーと思われる漁師さんが来た。
日に焼けた顔には
くっきりと海の男らしい皺が刻まれ
瞳がここの海みたいに澄んでいる。

「すみません、お邪魔してます。」

「いやいや大丈夫大丈夫!絵描いてるの?見せて!」

ほぼ描きあがっていたのでお見せしたら

「この岩なんてそのまんまだね!いや~そっくり!」

とほめてくださった。
毎日ここを見ている方に言われたのだから
やっぱり嬉しい。
こんな狭いところから海に出るのは
大変じゃないかときいてみた。

「これはね、今満ちてるけどひくんだよ」

潮が引くと岩を伝ってさっと出られるのだそうだ。

「台風なんかくると大変だよ。あっちまで潮がくるからね。
 絵、もっかい見せてよ。すごいな。」

海の景色は天候で一変するのだろう。
澄んで穏やかな今の景色からは想像もつかないくらいに。

オーナーさんの許可が出たので
もう一枚角度を変えて描かせてもらった。



多々戸海岸のスケッチ(F6 水彩)

今、これらのスケッチをもとに日本画を製作中。
仕上がったらアップしますね~。

・・・いつになるやら。

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花のいのちは短くて


先月後半にまた下田の海岸にスケッチに行きました。
水仙祭がまだ行われているはず!
先月はまだちょっと早かったんですよね。

ところがもうほとんど終わりがけ・・・

まだ先月のほうがよかったかも・・・

最後の水仙の香りに包まれながら
風景をスケッチしてきました。



爪木崎海岸のスケッチ(F6 水彩)

シラスも禁漁期間に入っちゃったので
釜揚げシラスもお預け・・・。

でも海をいっぱい描いてきましたので
またぼちぼちアップしていきます。

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不思議な老人に出会った話


今日アップするのは11月に行った養老渓谷のスケッチ、第2弾。
粟又の滝の上の分岐のところです。
この岩があるからドラマチックな流れが生じるんですよね。



養老渓谷のスケッチ(F6 水彩)

この岩には見覚えがあります。

2X年前、学校を卒業して運転免許をとって初めてスケッチの旅に出ました。
寝袋なんて持ってませんでしたしお金もそんなにありませんでしたので
父に買ってもらった中古の軽の後にお布団を積んで。

とりあえず高速はこわかったので下道を千葉方面へ。
房総の海を描いたりして
うろうろして最後に向かったのが養老渓谷。
この岩を描いたのだったか
滝を描いたのだったか
うろおぼえですが
この岩の形を鮮烈に覚えているということは
これを描いたのかもしれません。
描き終わったころ、おじいさんが現れて不思議な小屋に連れて行かれました。
彫刻やら不思議な置物やらで埋め尽くされた小屋の真ん中に
形もそのままの本物の熊の毛皮が敷いてあったのを覚えています。
ごわごわしたその毛皮のうえに座って
何の話をしたのだったか何も覚えてませんが
そのときのスケッチと流木で作った彼のサイン入りの花瓶とを交換しました。
へんてこな小屋を出るとまん前に立派な旅館があって
「ここは私の旅館なんだ」
といわれて驚きました。
中に入れてもらって飾ってある絵をいろいろ見せてもらったけれど
寒い中スケッチをして冷え切ってたので
温泉入れてくれないかなあ、と思ってました。(笑)

いつかこの旅館に泊まってやる!と思ってましたが
時は流れ、すっかり忘れてました。

滝見老人と書かれた花瓶は
家を建て替えるときに柱につけたままにしてしまって
失われましたが
今回養老渓谷に行くにあたって滝見で検索したらみごとヒット。

「滝見苑」

まさにここでした。
あれから20年以上経ってるので旅館も古く、
増築増築を重ねた不思議なつくりになってましたが
温泉が立派なこと
滝のすぐ近くであることはかわりなく
建物のすぐ前のへんてこな小屋も残っていました。

チェックインのときに
「あの~、滝見老人はご健在ですか?」
とおそるおそるたずねたところ
「滝見山人ですか?2代目でしたら畑に行っておりますが。」

2代目・・・・

だよね・・・・

だって2X年前でもうずいぶんおじいちゃんだったもの。
老人、ではなく山人だったのか。

念願だった立派な温泉に浸かり
ぽかぽかにあたたまってでてきたところに
ファイルに入った「滝見山人」の漫画があって
やっぱり名物おじいちゃんだったんだなあと感慨にふけりました。

ちなみに、ここのお料理は特筆すべき美味しさでした。
養老渓谷に行かれる際はぜひ!

滝見苑

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