アオツヅラフジ


先日のアオツヅラフジの2号。


3号。


今日は久々の外出のない日。
ずっと漬けなきゃ漬けなきゃと気になっていたいただきもののカリンをやっとカリン酒に。
わたしにとっては大切な風邪の予防薬。
これで来年の夏から冬までのりきります!
ついでにユスラウメ酒とヤマモモ酒の実をあげて、ミックスジャムに。
でも種が大きいのでおなべ半分もあった実がちいさなジャムびん一本分になっちゃった。

紅葉した森で(蔓竜胆)

赤いちいさな森のランプ。


毎年みつけるとすてきな宝物をみつけたような気分になる。
今年のこの子はちいさな歯形?がついた実が何個かあった。
何に食べられたのかな?

アオツヅラフジ


このごろ日が沈むのがとてもはやい。
うっかりしてるとあっというまにまっ暗に。


まだまだ余裕な時間と思ってたのに描いてるうちにすっかり日が暮れてしまった。



これは、持って帰って次の日に描いたもの、1号。

実りの秋

うちのお庭は家の建て替えをして3年ほどなのでお庭の木がまだ若い。
どうせ植えるならきれいな上に食べられるものの方がよいなあといろいろ植えたのだけど
まだ実がしっかりとなるものが少ない。



そして柿の木はない。
あれは大きくなりすぎる、と却下されてしまった。
たしかに柿の木って大きい!
でもあると幸せかも。
これは渋柿。
いまは皮をむかれて吊るされておいしい干し柿になるのを待ってるところ。



これはいただきもののグァバの実。
こんな南国のフルーツが日本で実るなんて知らなかった!
黄色く熟したものはトロピカルな南国の味。
まだ青い実のついた枝を頂いたので果実酒にしましょう、とおもっていたのに
2~3日おいておいたら熟して、家族に食べられてしまった…。
とくに甥っ子のお気に入りだったようす。
ちっちゃなおててとお口にぴったりなサイズ。


そしてこちらはそのグァバの実に絡みついていたというお花。
セットでいただきました。
これもちょっぴりあったかい国の雰囲気??

旅行記、最終回!

ベルギーの街角をスケッチ。
住んでる人はパリなんかのすばらしい教会(ノートルダムとか)とくらべるとぜんぜん、
と言うのだけど、こういうふつうの教会や田舎町の町並みの方が興味がある。


ふつうに住んでる人が行き交って、生活のにおいがしてゆっくり時が流れるかんじ。
観光地にはない空気。
ほんとはもっといろいろ描いてみたかった。


でも観光地にも行ってみたい。(よくばり!)
Mちゃんと過ごす最後の日、城塞を見にナミュールとディナンに連れて行ってもらった。


ナミュールは意外と都会だった。
若者がいっぱいで新しいお店がいっぱい!
ちょっぴりがっかりしてディナンへ。

電車の中からみた風景がすばらしかった。
古いすてきなれんが造りのおうちが点在し、すてきなお庭があり、
いかにも古いものを大切にゆっくり生活を楽しんでいるかんじがする。
こんど行く機会があったらこういうところを描いてみたいと思った。

ディナンに着いてロープウェイで城塞に登る。
そこから描いた一枚。


やっぱりこちらは夕陽が美しい。

旅行記はここまで。
このあと、パリに行ったものの雨降りだったのでまた美術館三昧。
こんどこそポンピドーも行き、ルーブルの古代も彫刻も堪能しました!

それにしても、空港まで電車で行く人って少ないのかな?
北駅から一本だから便利だし安い!とおもって利用したのですが
最初のうちは黒人さんでびっしり混んでいて、そのうちみんな降りてしまって
空港に着く頃には車両には私の他にひとりいるだけだった。

アントワープへ

モンサンから帰った翌朝、ご近所をスケッチに。
ここは一週間前に赤いきのこを見た場所。


もうきのこはかなり減っていた。
霜も降るようになっていてけっこう寒い。

そしてこちらはこの道沿いに立っているおうち。


ふつうのおうちがかわいらしい。
描きたいと思うようなかわいらしいれんが造りのお家がたくさんあった。
やっぱり時間が足りない。

午後から相方さんがわざわざお休みを取ってくれてアントワープまで連れて行ってくれた。
そう、フランダースの犬のネロが死んだ教会のある街。


これがその、アントワープ・ノートルダム大聖堂。

ルーベンスの絵はやはりすばらしかった!
ルーブルにあるのもよかったけど教会のなかにあるとまたひときわ。
ルーベンスの肌に使われてる赤はほんとうにきれいだとおもう。
構図の巧みさ、躍動感、やっぱりすごい!

モンサンミッシェル

Mちゃんの相方さんがモンサンミッシェルに連れて行ってくれると言う。
やった!!
とっても行きたかった場所!
でも私は知らなかった。
彼らが住む街から6時間以上かかるなんて。
しかも相方さんはそんなに運転は好きではない様子。
しかも風邪気味。
ありがたいやら申し訳ないやら…。

高速をとばしてゆくのだけれど途中の風景がすばらしかった!
広い農場、たくさんの牛や羊、街や集落の真ん中には必ずかわいらしい教会のとがった塔がみえる。
いつか描きにいきたいな。

そしてはるか彼方にこの姿が見えたときは感動!!


Mちゃんのブログに先にかかれてしまったけれどこの絵を描くまえに大変なことになってしまった。

着いたときはちょうど潮がすっかり引いていて干潟を歩いている人もちらほらいるかんじだった。
2人を中にのこして私はそとからモンサンを描こうと歩き出した。
描くのは乾いたところがよいのだけれど、ちょっと別の角度からも見てみたい。
干潟には足跡がのこってたからきっとあるいても大丈夫とおもったのだけど
ずぶずぶともぐりこんでしまった。
子供の頃、北海道の新雪の上にのって膝上までずぶずぶはまって抜けなくなることがよくあった。
長靴を脱いで這って脱出するしかないのだけど、ここで這うのはちょっとやだな。
しかもこの靴は唯一の靴。
雪の中の長靴をとりだすのだって大変だったのに泥はもっと重い。
明日はモンサンの中を登ろうって言ってたのに靴なしじゃなぁ…。
と困ってるうちにどんどんはまってゆく。
そこへ家族連れが通りかかり、お父さんがひっぱりあげてくれた。
ありがとう!!
靴ごとあがろうとがんばったのだけどびくともしなかったので
靴はあきらめてしまった。
ほんとはとりに戻りたかったけど潮が少しずつ満ちてきていて
私のあけた穴にも水が溜まり始めている。
フランスのお土産だと思って新しい靴を買いなさい、とお父さんにも止められた。
長靴をはいたかわいい子供たちがとってきてあげようか?と言ってるよう。(フランス語)
きもちだけで十分です…!ありがとう!

靴は上の絵の右下の水際あたりに埋まってます。


そしてこれは翌朝、相方さんがとってくれたホテルの窓から。
いちばんモンサンに近くて2Fまである立派なお部屋でした~。

スウェットとスリッパでこの日を過ごすことになると覚悟した昨日の出来事だったけど
Mちゃん夫妻が靴を調達してくれ、Mちゃんが予備のジーンズをもってきててそれを貸してくれたので
ふつうの格好で過ごすことができました。
ありがと~!

しかしサイズが同じだったとは。


ほらね、こんなすてきな眺め。
飲みながら描いてたわけではありませんよ~、念のため。


モンサン内部で見たまいまい。
日本のより固そう。
お顔も見てみたかったけれど膜を張ってお休み中でした。

近況…

旅行に行って、絵を観る楽しさを思い出してしまった。
博物館のミュージアムショップに勤めていた頃は毎日のように休み時間に博物館の展示を観ていたし
いろいろチケットも手に入るし、上野という場所柄、美術館にも行きやすかった。
博物館を辞めてから東京へ出ることはほとんどなくなって、絵も映画も観に行かなくなっていた。
東京に出る用事ができ、フェルメールでも観たいなぁと上野によったら
西洋美術館のこの絵の看板に惹かれて思わず入ってしまった。


ヴィルヘルム・ハンマースホイ…?
きいたことがない名前。
何とも言えない詩情のある女性の後姿。

若い頃からの作品を順に展示してあったのだけどやはり後半がよかった。
自分の住む部屋と奥さんの後姿を繰り返し繰り返し描いているのだけれど
独特の冷たい、冷たいからこそほんのり暖かいような空気感が漂い
厳しく練られた構図は上品な静寂をかもしだす。

そして昨日、思い切って苦手な渋谷にでてワイエスを観にいった。


ワイエスは予備校時代に初めて観てすっかりファンになってしまった作家。
水彩やドライブラッシュで何枚も習作を描き最終的にはテンペラにもってゆく、その過程をテーマに展示。
昔から私は彼の水彩画とドライブラッシュのほうがテンペラよりも好き。
感動をさっととじこめたような。
ああ、あんなふうに描けたらよいのに。

91歳になる彼の言葉。(正確ではないかも。ビデオのインタビューで)

朝起きたとき死ぬほど疲れていても何かを見つけると身体が動きます。
鳥でも光でもなにかインスピレーションを与えてくれるものを。
今すぐにやらなくてはなりません。
今すぐにです。歳は関係ありません。

個展を終えて旅から戻ってなんだかとても疲れたような気がしてあまり創作活動をしていなかった私は
はっと目を覚まされたようなきもちに。
先先週の日曜、パリから帰ってきた翌日に地元のこんぶくろ池に行って
すてきなからすうりとガマズミを見たのに疲れて描けなくて
しかもそのまま今まで描かずにおいていた。
大変、もう一週間以上たってる!
今すぐに行動せねば!!


幸い今日は久々のお天気。
残念ながらからすうりは葉っぱがしわしわになってしまっていたのだけど
ガマズミはまだきれいだった。

美術学校


Mちゃんは地元の美術学校に通っている。
そこにおじゃまさせていただいた。
いろいろやるそうなのだけど、そのときの課題は陶芸。
もう仕上げにかかっていてみんなスクレーパーで表面を削る作業に入ってる。


大きな鉢のようなものを作っているのだけどなぜかみんな底が小さくて不安定なかんじ。
Mちゃんにどうして?ときいてみた。
始めたときはお椀ぐらいのものを作るのだと思っていたんだって。
それが次週もまだ続き、その次も続き、どんどん大きくなってしまったのだそう。
彼女は自分が言葉がわからなくて勘違いしたのかと思ったみたいだけどみんな同じような様子。

ちなみに左下の手はMちゃんとその作品。


そう、ここではオランダ語で授業が行われている。
私たちには英語で話してくれるけど、みんなオランダ語でおしゃべり。


まあにぎやかなこと!
Mちゃんいわく、ベルギーの人たちはおしゃべり好きなのだそうだ。


外国でしかも言葉の壁も乗り越えてひとりで学校に通い始めた彼女はほんとにすごいとおもう。

その仲だちをしてくれたのが彼女の親友、リヴさん。
リヴさんにはこんなすてきなところに連れて行っていただいた。



2つ星の場所だそうです!

もうすっかり秋も深まって

きのこ鑑賞のあとはMちゃんの案内で彼女の住む街をぐるーり。

ベギン会修道院。
れんが造りの美しい建物は今はギャラリーとしても使われているそう。

十字架のキリスト像の前の門柱のうえにはドクロの彫刻。


窓ガラスがゆがんでいてレトロなかんじ。


ふつうの町並みが美しい。
紅葉も終わりがけ。
大きな黄色い落ち葉が冷たい風に舞い始めてる。