春のめぐみ


まっ赤な芽がにょきにょきたくさん出てた。



「イタドリだよ。食べられるんだ。」
とHさん。さっきからしゃくしゃくと召し上がってたごようす。
「ぱきっと折れるとこがあるからそこから折って、皮をむいてこれつけてかじってごらん」
とうすももいろの岩塩を渡された。
茎を探っていくとなるほど、ぱきっと折れるとこがある。
まっ赤な皮の内側は白っぽく、水分があふれだすようにみずみずしい。
岩塩をつけてかじったらすこし青臭いかんじでおいしかった。
あとでしらべたらシュウ酸をふくむので食べ過ぎないように、だって。

ちいさなお客


ホウチャクソウのしずくが乾いたころ、金蘭がひらきはじめた。



たたずまいのうつくしいお花だとおもう。
すらりと立って風になびいて。

描いていたらお客様。
赤い星ふたつ背中に乗ったてんとう虫。
描いていたらいつのまにか金蘭から私の手に移ってきてた。
指を上に立てて登らせる。
指先に着くとまあるい羽をスポーツカーのようにあけて
器用にたたんであった薄ちゃいろい羽を拡げて飛び立った。

雨の上がった朝


雨があがった朝。
近くの理科大にホウチャクソウを描きにいく。



しずくのかんじをだしたいのだけどむずかしい。



もいちどトライ。



あ、ちいさなバッタもしずくに濡れている。



よくみたら葉っぱの裏で雨宿りしてる子もいるみたい。

近況報告


ここのところいろんなことがありました。
まず、上野の森大賞展が4/28から始まりました。



わたしのは前半、4/28~5/4の期間に展示されます。

その、前日のレセプションで意外な出会いが…。
「では、皆様グラスをお取り下さい。乾杯です」
…と言われてもやはり自分でボトル掴んでとくとく注ぐのもなんだな~とおもってたら
同年配らしき女性がワインのボトルに手をのばしてる。
チャンス!とばかりおつぎしてわたしにもついでいただいてかんぱ~い!
「…と申します、よろしくおねがいいたします!」
とご挨拶したら
「もしかして…予備校で一緒だった?」
あ!!するするっと記憶がよみがえる~!Oさんではないか~!
一回よみがえると止まらない、いろんな人の名前がでてきて昔話に花が咲いてしまった。
10何年ぶり??いやいや、よく計算してみたら20年ぶり!!
Oさんのお友達のKさんともお知り合いになれて楽しかった。
Kさんはお蝶婦人とか姫川亜弓さんっぽい華やかな雰囲気の美人。
(もちろん髪型は縦ロール)

この日はあこがれの佐野ぬい先生や土屋禮一先生はじめいろんな方に講評やアドバイスを頂けて
レセプション、という響きに内心ビビってこわごわ参加したものの楽しくてためになった一日でした。

そして会期もあと2日。(後半はこれからです!)
お時間あったらどうぞよろしくおねがいいたします。
見にいって下さったみなさん、本当にありがとうございました。

そして昨日は京葉銀行千葉本店の展示替え。


こんどは『水のおと』と題してお魚系の絵と…


こちら、果実酒シリーズを展示。
春のお花から一転、涼しくちゃっぷんと水のおと。