とげのないやさしくちいさなあざみ。
きつねあざみ。
先日、Mちゃんとルーブル美術館展に行ってきた。
ルーブルには2日ほど入りびたったけれど、ここにきてるものは目にしなかったものがほとんど。
素描のコーナーまではなかなかまわれないし、古代文明系のものは多すぎてよほど印象的なものでないと覚えていない。
ここには美の宮殿と子供たち、と題して子供に関するものがきている。
肖像画もたくさんきていたけど、ちょっと違和感がある。
子供のサイズなのにおじさんのようだったり、こまっしゃくれたかんじだったり…かわいくないのだ。
依頼主がそのように注文するのか、それが流行りだったのか、はたまた画家の悪意なのか…?
あれを飾ってお客たちに「うちの子供たちだよ。はっはっは…」とみせてたのだろうか?
素描はやはりすごい!そのなかでもルーベンスは飛び抜けていると思う。
かたちが正確、とかいうことではなくて生命そのもの、そこに少女がいてまさにいま振り向いたというかんじ。
あれが寄り集まってあのすばらしい絵に昇華するのだと納得した。
無垢(ジャン=バティスト・ルイ・ロマン)という彫刻作品は、ルーブルでみて感動して、また感動してしまった。
死んだトカゲ?を手にうつむく少女のからだはどの角度から見ても、指先、首筋、脚の先にいたるまで完璧に美しい。
ものうげなたたずまいからはいろんな物語が読み取れる。
こういう美しいものを見るとドキドキしてしまう。
いつかルーブルでデッサンしてみたいな。
エジプトの美術品を見ていていつもおもうのだけど、なんて端正な美しさなのだろう。
レリーフの線1本1本に意味があり、人物の立ち姿、髪型、衣装、すべてに意味がある。
神様になのか、後世の人々になのかはわからないけれど、
なにかを正確に伝えようとか遺そうとかいうつよい意思がすみずみまでいき渡っているようなかんじがする。
西洋美術館のルーブル展も観にいきたいな~。
なにせ出不精なわたし。
東京国立博物館の阿修羅様にもまだお目にかかってない。