そろそろハガキを。

え?もう紅葉?!
…っておもった?


こちらは去年のスケッチから描きおこしたもの。
まだちいさなもみじの木がいろんな蔓草にからまれつつも
ちゃ~んときれいに紅葉していた。

次の個展のためのご案内ハガキをもう作らなくてはいけない。
…というかもう遅いくらいなのだけれど。
それで個展のもろもろ後片付けが済んだらすぐにこちらにかかった。
明日かあさってに印刷屋さんにお願いして
配り始めるのは来月に入ってからかな。

製作のほうも急ピッチ。
ひとあし早い秋の空気を感じていただけるように…。

ああ、お山にスケッチに行きたいな!!

水彩画 F10 「秋風ふくころ」 2011年

道具のおはなし

最近抜け毛がひどい。

…髪の毛の話ではありません。
筆の!

前はすだれ状の竹ひごでできた筆巻きを使っていたのだけれど
おととしくらいからいただきもののナイロンのを使い始めた。
竹のはお外でスケッチに行ったときに筆を落としてきてしまうことがある。
ナイロンのはポケットがついているしベルトもきゅっと締められるので
落とさずにすむ。
単に注意力の問題…かもしれないけれど。

ナイロンのが蒸れやすいことはわかっていたので
帰ったら必ず広げて乾かしてからしまうようにしていたのだけれど
…きっとわすれたんだろう、個展後のスケッチくらいから
急に全部の筆の抜け毛がひどくなってしまった。
3日前、「もうだめだ~!」ってくらいわさっと抜けてどうしようかとおもっていたら
6月に注文していた筆がやっと届いた。
ああよかった!

竹製の筆巻きにもどすかなあ。
せめて夏の間だけでも。

普段は水彩画でも使い慣れている日本画用の筆をつかうのだけれど
このまえ清水!ってくらいの
超高級水彩筆を買ってしまった。



DA VINCI(ダ・ヴィンチ!)
イタリア製。

ふっくりした含みのよさ、やわらかいのに先が鋭くきく。

でも「いいね、いいね!」
といいながら描きすすんでいくうちに
ついついいつもの彩色筆を手にとってしまうのであった。
慣れ、の問題かなあ。
日本画筆のコシの強さがどうも性にあってるようで。



道具のおはなしついでに
紙のサンプルをいただいたのでその実験結果を。
画面ではちょっとわかりづらいかなぁ。。。

イタリア、ファブリアーノ社製 Artistico Extra White(アルティスティコ エキストラホワイト)
上左が極荒目、右が荒目、下左が細目、右が極細目
わたしが普段使っているのはイギリス、デューラーラウニー社のラングトンという紙なのだけれど
コットン紙のじわっとしみこむかんじよりパルプの弾くようなかんじがすきで
パルプのほうを使っている。

このサンプルでいただいた紙はコットン紙なのだけれど
使いやすいかんじ。
発色もものすごくきれい。
以下、かなり主観的な意見ということで。。。

極荒目は塗りむらとか余計な筆あととかが残りにくい。
紙の目を利用して面白い表現ができそう。

荒目はわたしが普段使っている紙に近い。
いちばん使いやすいかな。

細目は筆あとがのこりやすくなってくる。
たらしこみの効果もきれい。
水彩色鉛筆を使った繊細な表現もできそう。

極細目、これはかなり繊細な紙!
筆あとはもちろんばっちりのこるので
鉛筆等を使わなくてもきりりと鋭い線が出せる。
発色もきれいで色が重なったところがはっきり出るのでていねいに重ねたら
美しく描けそう。

わたしが使ってみたいのは極細目と極荒目。
超高級紙だからよく検討のうえで。

いしど画材さんでまだサンプルを配っているとおもうので
興味のある方、ぜひおためしを!

月にいちどの

昨日は月に一度のいしど画材での絵手紙教室。
今月はお盆があるので1週目に開催。



今回は短冊に描いてみた。
構図を考えるのがなかなか楽しい。

みなさん、上手に構成してました!



ちなみに次回は葦ペンや割り箸を使って描きます♪
線におもわぬ強弱がついておもしろい。

きっとコスモスがきれいに咲いているはず。
あと、実ものもそろそろ出始めるとおもうので探してみよっと。

第2日曜日9月11日 (午前の部)10:30-12:30 (午後の部)14:00-16:00



個展のときの作品のアップはこちらでおしまい。

春の野に咲くちいさな草花は大好きで前からずっと描き続けていた。
特に桜の花が舞い散る下でのスケッチは楽しい。
ちいさな植物たちから強い生命力をぐんと感じる。

実は3月に行う予定だったときは同じ大きさで桜を描いていて
それとセットで上下で展示しようとおもっていた。
桜はもって行くのをやめたので一枚横長の展示となった。
結果的にはこのほうがよかったかもしれない。
作品の写真を元にポストカードを作って販売していたのだけれど
この絵が一番人気だった。
ちなみに2番は僅差で「静けさに耳をすます」
3番は「輝きをつらねて」だった。

水彩画 15×40cm 「野に唄う」 2011年

光の速さで…?

スケッチはだいたい1時間以上かかることが多い。
あとで絵にすることを考えると
ついついこまかいところまで描きたくなってしまう。
それでよいスケッチになればよいのだけれど
たいがい描きすぎる。
絵に起こしたい、とおもうようなスケッチは
意外とあんまりきちんと描きこんでなくって
そのときの感動があらわれているものなのに。



いろんな蔓草が混じりあい絡み合って
美しいかたちをつくりあげていた。

こちらは10分くらいで描きあげよう、とおもって描いたもの。
光は一瞬でうつろう。
ぱあっとさしてきて光と影がくっきりとわかれる。
それが描いてるうちに変わってしまう。

すこし速く描く練習をしなくては。



今日も個展のときの作品をアップ。

朝露が蜘蛛の巣のうつくしいかたちを浮かび上がらせる。
あんなにちいさな生き物が一晩であんなすごいものを織り上げるなんて!
いつも自然にはおどろかされてしまう。

水彩画 15×40cm 「輝きをつらねて」 2011年


昨日アップした大きな山百合の作品とおなじテーマで
ぐるぐる蔓草にからまれながらそれを楽しむように咲いた
可憐な山百合のすがた。
スケッチしてるといろんなものが見えてくる。
葉っぱのかげにかくれたちいさな蜘蛛や
白くもやもやとした何かのたまごかさなぎ。
蟻さんも忙しそうに行ったり来たり。
いろんな種類のちょうちょや蜂もたずねてくる。
雑多なものが合わさってからまりあって世界を作ってる。

水彩画 15×40cm 「やさしい気持ち」 2011年

今朝は早起き

頭痛もちのわたしは時々それに悩まされる。
ここ数日朝起きると痛いので朝スケッチができなかった。
(午後にはけろっと治ってしまうことが多いのだけど…。)

今朝久しぶりに早起き。

夜の間に降ったらしい雨のおかげでとても涼しかった。

蓮は見ごろだし
わたしの好きな蔓草もみずみずしく絡まっている。
どちらも描いたのだけれど
まずこれからアップしようかな。


キツネノカミソリ。

これも毎年描かずにはいられない大好きな花。
このいちばん暑い時期に涼やかに咲いてくれる。
よかった、逃さずにすんで!



今日も個展のときの作品をアップ。

お庭できれいに植わっているものではなく
蔓草やらくもの巣やらいろいろに絡まれつつも
凛と美しく咲く山百合の姿が好き。
大きなお花のわりに茎が細くって重そうに垂れていることが多い。
そこがまた可憐。
今年は1回しか山百合のスケッチができなかったのが心残り。
今日行ったら案の定すっかり終わってた。

水彩画 F10号 「香りたつ」 2011年


去年の夏に富士山で見つけたバライチゴ。
下向きに咲く白く可憐なお花もよかった。
いっぱい集めてジャムを作った。
独特の香りのするおいしいジャムになった。

水彩画 15×40cm 「森にて」 2011年

カブトムシおじさん

ちょっと前になるけれどBくんをカブトムシとりに連れて行ったときのこと。

朝のスケッチにいくとまだお食事中のカブトムシが残っていることがある。
カブトムシ博士からもどの辺にいるかきいておいた。
それでカブトムシのいる木がわかってるはずだったのだけれど
やっぱり真っ暗な夜に森に行ったことがないので
カブトムシの木がどこにあるかわからなくなってしまった。
Bくんはわくわくして走り出したいのを懸命にこらえてるようす。
まずい、1匹も捕れなかったらどうしよう…。

真っ暗な森はちょっぴりこわい。
しかも森のはずれにある真っ暗なベンチに男の人っぽいシルエットが。
こわかったけれどあえて元気に「こんばんは!」と声をかけてみた。

「とれたかい?」

は?
こちらがカブトムシとりにきてることがわかってるらしい。
ひとりぽつんと座っていたおじさんは近所の方で毎日お散歩がてら
ついカブトムシをとってしまうのだという。

「あげようか。」
とお持ちの虫かごからぞろぞろと10匹ほど。。。

それから「まだ早いんだよね。9時をすぎないと。」といいながらも
カブトムシポイントをまわってくれて
さらに数匹つかまえてくれた。
Bくん、おおよろこび!

ああよかった、実はゴキブリが苦手なのでカブトムシも
そんなに大好きではない。

おじさんと別れてから
Bくんにかくれてだいぶ逃がしたけれど
それでもまだ餌が大変なくらいは残っている。

あの謎のおじさんは毎晩ああしてカブトムシを捕っているのだろうか。
きっと少年時代からずっと虫取りが好きで
そのまま大人になったんだろう。
カブトムシにはちょっと気の毒だけれど。


こちらは今回2枚目の蓮。

花は違えど、さくらの花びらの絵と根底に流れるテーマはおなじ。
蓮はより生と死をおもわせる。

花が散る瞬間ってどきどきするものだ。

美しかったかたちがこわれて惜しむきもちがありながら
その散りゆく姿も美しいとおもってしまう。
なんだか切なくも神々しくも感じられ
スケッチの手がしばしとまる。

日本画 M12号 「瞬」 2011年


去年、あまりに暑かった夏が過ぎて
しばらく気が抜けてスケッチをさぼっていた。
たしか去年は秋が来たのが急で
あっという間に寒くなってしまったと記憶している。
気がついたらスケッチに適した気候はあっというまに過ぎ去っていた。
このガマズミをスケッチしたのもだいぶ寒くなってからだったのだけれど
それまでサボったぶんを取り返すがごとく
毎朝通いつめてスケッチした。

秋の朝霧はとてもすてきでそのなかにぽっと浮かぶ赤は
どきどきするほど美しく
霧を集めて露を宿した姿もほんとうに素敵だった。

こちらも9月の個展にもって行く予定。

日本画 M12号 「朝霧の香」 2011年

昨日と今日はママ。


昨日から甥っ子Bくんのママがわり。
といっても夕方保育園のお迎えに行って
晩御飯とお風呂と寝かしつけをするだけなのだけれど。
大きくなってずいぶん楽になった。


こちらも先日紹介した
桜の花びらシリーズのひとつ。

個展が3月の予定だったときのDMに使用した絵を
いったんつぶしてまた描きおこしたので
DMのときとは似ているけれど違う絵になっている。

もととなったスケッチをした日は美しい春の日で
さらさらと散る花びらの下
あたらしく生まれたおたまじゃくしが
うじゃうじゃと集団で泳ぎ回っていた。

日本画 S6号 「水ぬるみ…」 2011年


こちらは外から見て真正面にあった作品。

蓮は大好きで毎年毎年スケッチに行く。
けれどなかなか作品にできずにいた。
前回のオカベさんでの個展からすこしずつ発表し始めている。

蓮というのは本当に美しいお花なのだけれど
仏教のイメージが強い。
どうしても意味深なかんじになってしまって
うまく自分の世界が作れずにいた。
生と死とはいつもわたしのなかにあるテーマではあるけれど
蓮で描くとどうもダイレクトすぎる。

こちらは比較的からりと描けたようにおもう。
水面を描きながら
うしがえるの声や時々どぽんと飛び込む音がするのを思い出す。
こちらが静かにしてるので
たまに気づかずに近くまで来てくれることもある。
おにやんまやいととんぼなんかも来る。
だいたい7時で切り上げないと暑くなってしまうのだけれど
うっかり8時とかになると
とつぜんばらりと描いていた花の花びらが落ちたりする。
またその散ったところなんかもよいのだけれど。

水彩画 F30号 「耳を澄ませて」 2011年

毛玉をやっつけろ!

べランダのプランターや鉢に植えたのは
おんなじ種のつもりだったのだけれど
この子の種もまざっていたらしい。
空色もよいけれどこの濃い藍もなかなかすてき。


うちのあんみつちゃんは毛玉がすごい。
ケ、ケ、ケポン!
と大きな毛玉をよく吐き出すのだけれど
うまく出なくって何度も吐いたり、なんだかくるしそう。
ブラシを1日に2度くらいかけるのだけれどそれでもだめ。

そんなことを気にしていたらすごいものを見つけた。

「FURminator」

ファーミネーター?!
これは誇大広告ではありません、と書かれたモニターには
もふもふとブラシで毛が取れてるわんこの映像。
ブラシの歯の長さは動物の種類や毛のながさなどで細かく分類されていて
短毛種の猫用のにはあんみつみたいな黒猫がもふもふされてる写真。
ほしい!
とおもったけれど高い。
4800円だって!
さんざんまよったあげく、ケポン、と苦しそうなあんみつのことを考えて
思い切って購入。

たしかにすごい~~!!
もっふもふとれる。
あんみつもファーミネーターのときはなぜか神妙にしている。
1日2もふもふ。
ニャニャンニャッニャニャン♪(ターミネーターのテーマで)

まだたまに吐くけれど
いまのところケポンと大きな毛玉は出ていない。



毎年もみじのころになると描きに行く場所でのスケッチをもとに。
桜同様、もみじ自体よりも足元に降り積もる落ち葉のほうに興味が。
落ち葉がきれいな時間って意外と短い。
落ちてすぐでないと色が悪くなったりかりかりとまるまってしまったりする。
こんな風にきれいなのがたくさんなのはどんどん落ちてきているとき。
この時期は陽が傾くのもはやい。
枝の影が多くなったこもれびに輝く落ち葉。
ハラビロカマキリはふだん木の上にいることが多いのだけれど
この時期は落ち葉の上を歩いていたりする。
落ち葉に乗っておっこちてきてしまうのかもしれない。

この絵は9月の個展にも持っていく予定。

日本画 S6号 「こもれ陽の」 2011年



こちらはDMに使った絵の別バージョン。
去年の暑かった夏
ほかの植物がぐったりしたりかりかりしたりしてる中
みずみずしく葉を蔓をのばしていた。
このちいさな蔓草のつよい生命力を表現したかった。

日本画 M12号 「イノチノチカラ2」2011年