華奢に見えるけど強いんだ。


初めて見たときはなんてカワイイ珍しいお花なんだろう、とおもった。
そのうちものすごいスピードで広まって
どこででも見られるポピュラーなお花になった。
繁殖力はものすごい!
どんな栄養のない土地で育っても
小指の先ほどのお花を一生懸命咲かせてたりする。
けなげでかわいいのだけれど
お庭ではあまりに増えすぎるので
ある程度抜かなくてはならない。

芥子の花ってなんだかふしぎ。
毛むくじゃらのユーモラスなかたちの蕾が
ある時かしっと割れて
くしゃくしゃに折りたたまれた薄い花びらが夢のように広がる。
さなぎがちょうちょになる瞬間のようで
ついつい見惚れてしまう。

今日は冷たい雨と強い風。
ころころ水滴を宿らせて
じっと耐えてる。

ナガミヒナゲシ
学名:Papaver dubium
科目:ケシ科 ケシ属
原産地:地中海沿岸から中欧にかけて
花期:4月~5月
日本では帰化植物として自生している。
1961年に東京都世田谷区で初めて確認され、
以後群馬県、福岡県などにも分布が広がり、
現在では温暖な地方の都市周辺を中心に繁殖している。
アルカリ性土壌を好むと考えられ、
コンクリートによってアルカリ化した路傍や植え込みなどに
大繁殖しているのがよく見られる。
花言葉:「心の平静」「慰め」

お日様恋しい日には


今日も寒い雨模様。
こんなお日様恋しい日はお日様色のお花をアップ。

たんぽぽのスケッチは意外と大変。
日当たりのよい場所で咲くたんぽぽは
お日様が出ないとちゃんと開かない。
日当たりのよい場所でのお日様が出てる時間のスケッチはきつい。
陽射しがまぶしくて目がとても疲れるんだ。
これはちょうどちらちらこもれびの射すような場所だったので
描き始めはよかったのだけれど
だんだん日が高く上ってまぶしくなってしまった。
ちなみに一緒に描いたハナニラも
ちゃんと開くには陽射しが必要。
朝や夕方には閉じてしまうので昼間しか描けない。

本当はちょっと曇ってるくらいが
目に優しいスケッチ日和。


ちいさなバッタがたんぽぽにとまってる。
やわらかな花びらを食べているのかな。
このちいさなバッタはこの近くで孵ったらしく
よくみるとたくさんいたのだった。

タンポポ
学名:Taraxacum
科目:キク科タンポポ属
別名:鼓草(つづみぐさ)ダンデライオン
花期:3月~5月
大きく分けると古来から日本に生育していた在来種と、
近世に海外から持ち込まれた外来種がある。
花言葉:「真心の愛」「神のお告げ」「愛の神託」
    「思わせぶり」「別離」」

ハナニラ
学名:Ipheion uniflorum
科目:ユリ科(ネギ科)
別名:西洋甘菜 イフェイオン ベツレヘムの星
花期:3月~4月
主にメキシコからアルゼンチンにかけてに分布。
茎や葉を折るとニラのような刺激臭があるので
ハナニラと呼ばれるが有毒で食べられない。
花言葉:「別れの悲しみ」「耐える愛」「恨み」

お庭できのこ


今年初めてお庭にアミガサタケが出た。
そういえば去年、傷んだアミガサタケを
お庭にぽいってしたかもしれない。
毎年出たらうれしいなあ。
というわけでお庭でスケッチしたアミガサタケがこちら。


おとといは初夏のように暑かったのに
今日はなんという寒さ!!
なのでスケッチはお休みしてMicaKatolaの製作に集中。
カトラさんからとっくにお洋服の新作は届いていたのだけれど
なんだかイマイチひらめかない。
全部ほしくなっちゃうような
とってもすてきなお洋服だけに失敗はできない。
クロッキー帳にアイデアを描いてはいたものの
そのまま本番にとりかかれずにいた。
個展が終わってからずっと
もともと小さな器からみんな放出してしまったらしく
なんにも作り出せずにいた。
さんざんスケッチしていろいろ吸収。
おとといは、やっと絵を観にいく元気も出て
そのすばらしい絵からエネルギーを得た。
今日はなんかできそうだぞ、と
朝から鉛筆をにぎりしめてあれこれ描いて
やっと何パターンかできた。
MicaKatolaのブログにアップしたので
よかったら見てみてくださいね~!

明日もがんばるぞ~!

アミガサタケ
学名:Morchella esculenta (L.) Pers. var. esculenta
科目:アミガサタケ科アミガサタケ属 子嚢菌類
分布:北半球の温帯以北に広くみられ、日本にも全土に産する。
   林内や庭園内の地上あるいは路傍などに孤生ないし群生
時期:春
フランス料理の食材のひとつで、けっこうな値段で取引されている。
ただし、生食すると中毒するので注意が必要である。
全体に灰褐色で頭部と柄に分かれる。
頭部には網目状の助脈という隆起がある。

久々にお出かけ


見つけると絶対描きたくなるゼンマイちゃん。
すこしはじけ始めたころがかわいい。
山菜はけっこう好きだけれど
ゼンマイはあく抜きなんかがめんどくさそうなので
手を出したことがない。


今日は先日行ったマッシュルームのパーティで出会った素敵なご婦人に
ルーベンス展のチケットをいただいたので行ってきた。
せっかく都内に出るので気になってたラファエロも観ちゃおう、と
がんばってはしご。
数年前にルーブルを2日かけて観たのだけれど
名作ぞろいのその美術館でピカイチだと思ったのがルーベンス。
すべてが名作ではあるけれど似たような宗教画が多くて
飽きてきたところにみたルーベンスの作品は
ドラマチックな構図といい すばらしい人物の表情といい 
美しい色合いといい 抜きん出ていた。
あまりのすばらしさにルーベンスの部屋からなかなか出られなかった。
ネロ少年が観たがったのもわかるよ~~!!
ラファエロもやっぱり何かちがった。
やはり似たような絵がたくさんある中で
彼のやわらかな表情の聖母子像の美しさに釘づけになった。
今回はなかなか贅沢な展覧会はしごである。

まずは上野の西洋美術館で行われているラファエロ展に。
静かに整った美しい絵だった。
目玉の「大公の聖母」は背景が真っ黒なのだけれど
実はこれは後世に塗られちゃったものらしい。
背景が黒いのが流行ったときに
修復?をかねて塗られたらしい、ということが
調査の結果わかったのだそうだ。
黒いのはそれはそれで母子の姿がふっと浮かび上がって
美しいのだけれど
窓辺に立つやわらかな光のある母子像、観たかったなあ。

ルーベンス展はルーベンスという人がどういう人物だったのか、ということに
スポットを当てたような展示だった。
彼は7国語も話し、学識も豊かで外交官としても優秀な人物だったそうだ。
ルーベンスの工房はきちんと組織されていて
彼が描いた油彩スケッチを優秀な職人たちが
拡大し、彩色し、ルーベンスほどの技術を持つ人はそうそういないので
最後には本人が手を入れてそうして工房の作品の水準を保っていた。
版画も原画を描いてそれを職人に彫らせていたらしいのだけれど
相当に厳しく監督したらしく詳細はわからないけれど
職人さんによる暗殺未遂事件もあったらしい。
でもその厳しさゆえに作品のレベルが高く
海外にもその名をとどろかせた。
思わず見入ってしまうような精緻な版画だった。
精緻なうえに迫力もかんじるのは
構図が巧みなのと人物の表情の豊かさなのだろう。
本人による油彩スケッチも多く展示されていて
これらがあの大きな迫力のある絵になっていったのかと思うと
興味深い。
さらりと描いているようでものすごい技術を感じる。

心をうつような絵を描く人、というイメージから
絵画を仕事として成功させたビジネスマンというイメージへ。
今で言うと村上隆さんみたいなかんじなのかなぁ。
芸術の世界でも大きな仕事をするには組織をきちんと管理する腕も
必要なんだねー。

あとおもしろかったのがコラボ作品。
風景画の達人が風景を描き、人物はルーベンスが描き、
動物は動物専門画家が描いたという。
それぞれお互いの個性はそのままなので
ちょっとちぐはぐなかんじもするけれど
そういうのも楽しそうだなあとおもったのだった。

ゼンマイ
学名:Osmunda japonica
科目:ゼンマイ科
分布:北海道から沖縄まで。
   国外では樺太、朝鮮、中国からヒマラヤまで分布。
山野に生える。
水気の多いところを好み、渓流のそばや水路の脇などによく出現する。
新芽はきれいなうずまき状でその表面は綿毛で覆われているが
成長すると全く毛はなくなる。
食用にするのは若葉の軸の部分。
花言葉:「夢想」「秘めたる若さ」

今年も華やかに


ベランダに植えているアネモネ。
なぜか青が消えてしまったけれど
赤、白、紫は元気に咲いている。
すみれとかわすれなぐさとか
わりに地味なお花が好みなのだけれど
アネモネの愛らしさは別格で
この時期になるとべランダが華やぐ。
ベランダとの相性もよいみたいだね。
風通しがよくって日当たりのよい場所がお好みみたい。

これはものすごーく風が強かった日に
傷む前にと切ってスケッチしたもの。


ふときがつくと、もう牡丹が咲いている。
クレマチスもモッコウ薔薇も!
今年は何もかもいっぺんに咲いてしまうから
いろいろ描き損ねている。
この勢いでは夏前にみんな咲ききってしまうかもしれない・・・

アネモネ
学名:Anemone coronaria
科目:キンポウゲ科イチリンソウ属
別名:「牡丹一毛(ぼたんいちげ)」
   「紅花翁草(べにばなおきなぐさ)」
花期:4月~5月
原産地:地中海沿岸
アネモネの仲間は北半球の温帯から亜寒帯にかけておよそ120種が分布し
日本にもシュウメイギクなど10数種が自生する。
名前は「風」を意味するアネモスに由来し、
風通しの良い場所を好むところから名付けられた。
花言葉:(赤)「君を愛す」
   (白)「真実」「真心」
   (紫)「あなたを信じて待つ」

野生の勘


うちにあるひめりんごの鉢植え。
今年もいっぱいお花をつけた。
北海道に住んでいたころ
お庭にひめりんごの木が植わっていた。
お花は白かったとおもう。
時期になるとちいさな実がいっぱいなって
かりりとかじると
青りんごのようなさわやかな香りとともに
きゅっと酸味がお口にひろがる。
それでも美味しくてすっぱいすっぱい、言いながら
ぱくぱく食べていた。
このスケッチの品種は生食には向かないらしい。
なんとなく雰囲気を察して食べたことがなかったけど。

野生の勘?!


昨日はきのこ版画でお世話になっている
恵比寿のきのこフレンチのお店、マッシュルーム
20周年記念パーティだった。
お祝いにアミガサタケの絵と
月桂樹で作った首飾りを持っていったのだけれど
たくさんの人で入れないくらいぎうぎう!!
おなじくきのこ版画でお世話になっている
軽井沢のきのこレストラン、
エブリコのシェフ内堀さんも応援にいらしていて
久々にお会いできた。
たくさんの方々に愛されているマッシュルーム。
これからもますますのご発展を~!!

ヒメリンゴ(バレリーナツリー メイポール)
学名:Malus prunifolia
科目:バラ科・リンゴ属
花期:4月中旬~5月上旬
原産地:日本、中国
生食には向かない品種。ジャムや果実酒などに利用できるそう。
花が多く咲くので花の観賞用、他のリンゴの受粉樹にも利用される。
花言葉:誘惑、後悔、選ばれた恋、選択

今年の桜模様は。。。


毎年ねらうこの光景。
今年はあまりに桜が早くて
しかも大雨、大風が続いて現場になかなか行けなくて
やきもきしたけれどなんとか出会えた。

桜が散りかかる池は刻々と情景が変わる。
着いたときはきれいな縞模様となって
池の片側に吹き寄せられていたのだけれど
だんだん風が出てきて
花びらの塊はばらばらになり
反対側の岸に寄せられたり
また戻ってきたり。
池の表面も到着時は鏡のようだったのに
さざなみが立ち
樹の陰がくにゃくにゃと崩れた。
時折吹く強い風に
残り少なの花びらがはらはらと舞う。
ため息ものの美しさ
とても表現しきれない。
無駄なあがきとはわかっていても
今年も挑んでみる。

描き終わってから花びらの合間をのぞいて
ちいさなおたまじゃくしを探すのもたのしい。
例年だと桜の散るころにはうじゃうじゃいるのだけれど
今年はまだだったみたい。

ソメイヨシノ(染井吉野)
学名:unus × yedoensis Matsumura
科目:バラ科サクラ属 交雑種 (落葉高木)
分布:交雑種であるが、無性繁殖で全国に広く植採されている。
花期:3月下旬~4月上旬
原産地:日本
ソメイヨシノは江戸時代中期-末期に園芸品種として確立したとされている。
系統的にはエドヒガン系統の桜とオオシマザクラの遺伝子的特徴をもつとされる。
園芸家による人工的な品種改良作出説と
自然交雑したものを園芸家が挿し木によって増やしたという説の2説が有力。
ソメイヨシノはほぼ全てクローン。

花言葉:「純潔」

いつのまに散りはてぬらむ 桜花 面影にのみ色を見せつつ(躬恒・後撰集132)

つつましく、でも自由に


今すみれがとってもきれい!
うちの庭にもベランダにもいっぱい。
でも不思議なのはすみれさんのための植木鉢を用意すると
ご機嫌を損ねていなくなってしまう。
そして薔薇の鉢のすみっこなんかで
美しく咲いたりするのだ。
コントロールされるのがきらいなのか。
猫のようなお花だなあ。

これはお外で咲いていたもの。
もう終わってしまった桜の木の下で
涼やかに咲いていた。

すみれの種類はとても多いらしく
見分けるのは困難。
なので絶対あってる、とは言い切れないのだけれど
たぶんタチツボスミレ。

タチツボスミレ
学名:Viola grypoceras
科名:スミレ科 スミレ属 
分布:北海道から沖縄まで、ほぼ全国の山地に分布。
開花期:3月上旬から5月下旬

日本に60種ほどあるスミレ科植物の中でもっとも普通に見られるもの。
林の縁や里山の土手などさまざまな環境に生えている。

花言葉:「つつましい幸福」、「誠実」

「山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春の雨に 盛りなりけり」
高田女王(たかだのおおきみ)

風が吹く前に


先週の土曜日だったか、
天気予報で嵐が来ると警告が出されていたのだけれど
朝起きたら穏やかに晴れた絶好のスケッチ日和。
嵐が来る前に、と出かけた。
今年はいろんなお花が早くて
いっぺんにいろいろ咲いてしまっていて目移りする。
あまり時間がなさそうなので
ふと目をひかれたこちらのお花にきめた。
柔らかな毛におおわれた蕾に
朝露がきらきらと光って美しい。


クサノオウ。
クサ、とは瘡(くさ)のことで、
皮膚病の薬として使われていたことからこんな名前らしい。
花びらは4枚だと思っていたのだけれど
いちばん上の一番花は3枚3枚で計6枚の花びらがあった。
すぐ下に蕾があったのがみるみる開いて
それは普通に4枚の花びら。
???と思って他の個体も見てみたけれど
その辺にあったのはみんな一番花は6枚の花びらを持っていて
その他は全部4枚。
そういえば今までもう少し育ってお花がたくさんついたのしか
描いたことがなかった。
今まで描いたのはみんな4枚だったとおもう。
一番花は6枚なのかな?
そう思って調べてみたけどネットで見る限り
花びらは4枚、としか書いていない。
突然変異なのかな?
どなたかご存知の方いらしたら教えてください。

案の定、風が強まりこの一枚でその日のスケッチは終了。
風が強いとお花も動くし
スケッチブックもバタバタするので描きにくい。
あっさりとあきらめるのであった。

クサノオウ
学名:Chelidonium majus var.asiaticum
科名:ケシ科クサノオウ属
分布:ユーラシア大陸一帯とその周辺。
   日本では北海道から九州まで。
開花期:5~7月
多年草草本で日当たりの良い、野原、空き地や路傍に群がって自生。
種子には、白色の脂肪塊がついていて、
落下した種子をアリが脂肪塊とともに巣に持ち帰るため
種子の分散ができる。
古くから主に民間療法において薬草として使用されてきた歴史があり
つぼみの頃に刈り取った地上部を乾燥させたものを白屈菜と称し、
特にいぼ取りや、水虫、インキンタムシといった皮膚疾患、
外傷の手当てに対して使用された。

風に吹かれて


生徒さんにいただいたクレマチス・アーマンディ。
つく、というので去年挑戦して
新芽が出たのでよろこんでいたのだけど枯れてしまった。
乾燥に弱いのか。
今年こそ!

昨日も今日もスケッチに出かけたのだけれど
午後から風がでてきて午前中で終了。
春の午後は風が強くなることが多い。
帰ってからお仕事をする予定が
ついついうたた寝をしてしまう。
なかなか疲れが抜けないのは年なのかなあ・・・。
個展が終わったら本も読みたい
映画も観たい
展覧会ももっと行きたいと思っていたけれど
な~んにも。
スケッチをする、というのと
飲みに行く、というのはかなったんだけどね。

クレマチス・アーマンディ
学名:Clematis armandii
科名:キンポウゲ科
原産地:中国中部~西部
開花期:4月-5月
花付きの良い原種系クレマチス。
適度に湿度のある場所を好み、原産地では川沿いなどに多く育つ。
種小名のアーマンディーは人名に由来。