ひなたの可憐なお花

雨続きだったのでなかなか腰が上がらなかった9月。
先週の木曜日から長距離バスに乗って長野、木曽福島まで行ってきた。
行った日は家を出るときは小雨がぱらついたものの曇り。
あっという間に日も暮れて小さなお花を一枚描いただけだったけれど
二日目は見事な晴天!!
かわいいきのこたちとも出会えたので
スケッチはそのうちアップします♪

今日アップするのはちょいと前のセンニンソウ。
自転車でお仕事に向かう途中の土手で
美しく咲いていた。

これを摘んだ日は暑かったなあ。
こんな涼やかで可憐なお花が
あんな日差しに耐えうるなんてね。
香りもまたよいし。

さてさて明日からまた日常が始まる。
みなさま、宜しくお願いいたします。

センニンソウ(仙人草)
学名: Clematis terniflora
科名:キンポウゲ科センニンソウ属
別名:ウマクワズ
原産地:日本・中国・朝鮮半島
開花期:8~9月

センニンソウの名前は、「果実に生える綿毛を仙人のヒゲ」に見立てたと言われている。
有毒植物で馬も食べない事から「ウマクワズ=馬食わず」という別名も。
扁桃腺の腫れ・扁桃腺の発熱の治療薬として使われることがある。
この治療法を使うと、もしかしたら数年~数十年、扁桃腺が腫れないとも言われているが
ちょっと怖いかも・・・。
めっちゃ水ぶくれってる!

花言葉:「安全」「無事」「あふれるばかりの善意」

秋が来たと思ったら・・・

涼しくなってきたと思ったのに今日の暑さにぐったり・・・
なかなか夏は去っていかないらしい。
でもお庭のお花は秋模様。
真っ赤な彼岸花が満開。
彼岸花のスケッチはのちほど、
今日は秋明菊とメドーセージ、紫式部をアップ。

今日は甥っ子Bくんを預かっていたのだけれど
急にお熱を出してしまった。
気候の変化のせい?熱中症?
風邪っぽくないのだけれど・・・
小学校に入ってからというもの全くお熱など出したことがなかったので
ちょっとびっくり。
早く治るとよいな。

皆様も体調気をつけて下さいませね。

シュウメイギク(秋明菊)
学名: Anemone hupehensis var. japonica
科名:キンポウゲ科
別名:キブネギク(貴船菊)
原産地:中国、台湾
開花期:8月中旬~11月

日本へは古い時代に中国から入り、京都の貴船地方に野生化したものが見られる。
これがキブネギク(Anemone hupehensis)で、本来のシュウメイギク。
ただし、現在は類似のいくつかの種やこれらの交配種も含めて総称的にシュウメイギクと呼ばれている。
早春に咲くイチゲの類と同じアネモネ属の植物だが性質はかなり異なり
半常緑性の大型の多年草で地中の根は太く長く伸びて
いたるところから不定芽を出してふえる。
夏の終わりごろから花茎が伸び出し先端にまず1輪、そしてその両わきに1輪ずつ
さらにそのわきというように順に花を咲かせる。
花びらのように見えるのは萼片で、花弁は退化している。

そうそう、シュウメイギクといえば去年描いたこの絵が
東京福祉会だより「響」の表紙に採用された。

テーマは終活。。。

わたしの心の中でのテーマはいつも生命。
美しいお花を描くときもいつも終わりを意識する。
おわりがあるからこそ美しいのよね。
この冊子となんだかぴったりあっているようにおもうのは
そこのところが響き合っているからかもしれない。

先日から募集しておりました水彩画のワークショップですが
定員に達しましたので締め切らせていただきます。
また企画しますので間に合わなかった方、次回よろしくお願いいたします。
ぺこり。

台風がくる

ベランダの朝顔、台風で荒れる前の姿・・・


(シイノトモシビタケ)木版画 14cm×19cm

先週の台風でベランダも庭のお花もすっかり荒れてしまった。
また大きいのが近づいてきている。
関東はどうやら直撃は免れたようだけれど
心配な方面に向かっていますなあ。。。
福島は大丈夫なのかなあ。

八月ももうすぐ終わり。
まだまだ暑いんだけれど
虫の声がかわってきた。
秋も近い。

アサガオ(朝顔)
学名: Ipomoea nil 、英: Morning glory
科名:ヒルガオ科サツマイモ属
原産地:熱帯アジア、ヒマラヤ山麓
別名:中国語で牽牛
開花期:7~9月

日本への到来は、奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったものが初めとされる。
アサガオの種の芽になる部分には下剤の作用がある成分がたくさん含まれており
漢名では「牽牛子(けんごし)」と呼ばれ、奈良時代、平安時代には薬用植物として扱われていた。

ベランダ便り

ベランダがジャングル化してきたけれど
あまりに暑くてほっといてしまっている。
毎日の水遣りとメダカのえさやりは欠かさないのだけれど
暑さで枯れてしまった鉢の処理とか
逆に大きくなりすぎてそろそろ植え替えしなくちゃいけない鉢とか
見てみないフリ。
こういうのってたまると大変だからコツコツしなきゃなのよね。
明日はちょっとだけやろうかな。
ポインセチアが巨大化している。
暑いのが好きみたいね。
このままうまく冬に赤くなってくれればよいな。
去年は短日処理をしようとしたら枝を折ってしまって
ちびっこくなってしまった。
せっかくここまで大きくなったんだから
植え替えは気をつけなくては。
今日のスケッチはベランダで涼しげにゆれるフウセンカズラ。

繊細な葉っぱは、か弱そうな風情だけど
灼熱のベランダでも元気に蔓を伸ばす。
糸のように細いその蔓は解こうとしても握力が強く
ちぎろうとしても鋼のように硬い。

一鉢は枯らしてしまったけれど
意外に元気な薔薇たちは
気が向くとぽつりぽつりとお花を咲かせてくれる。
おととし買って去年はひとつもならなかった檸檬は
今ちいさな青い実を3個つけている。
朝顔も短い時間ながらまいにち律儀に花をひらき
日陰に並べた雪割草はつややかな葉を控えめに広げている。
一個だけ芽吹いたオキナワスズメウリが
いたずら書きをされたような可愛い実をぽちぽちとつけ始めた。
異彩を放っているのがフランス系の絵画展の会場で買った
「ドライフラワーミックス」。
種の袋にはドライフラワーに向いているとおもわれる
色鮮やかで美しい何種類かのお花の写真が載っていたのに
育ったのは稲穂のように頭を垂れた
ケイトウの仲間と思われる
渋めのピンクのへんてこなお花のみ。
高さ120cmはあり
大きなお花は40cmほどの長さになって垂れ下がる。
こんなのは写真に載っていなかったような・・・
これ、ほんとにドライフラワーになるのかなあ?

フウセンカズラ(風船葛)
学名:Cardiospermum halicacabum
科名:ムクロジ科
開花時期:7月-9月
原産地:熱帯アメリカ アフリカ インド
別名:バルーンバイン

熱帯地域で育つ一年草。
フェンスなどにつるをからませて伸びることから、緑のカーテンとして利用されることも。
インドやジャワ島では、若芽を食べたり、中国では全草を解毒・利尿に用いたりする。
秋には、熟した実の中に3つの種をつける。
属名のカルディオスペルマムはギリシア語のカルディア(心臓)とスペルマ(種子)からなり
種子に白いハート型の模様があることから。

花言葉:『一緒に飛びたい』『自由な心』『永遠にあなたとともに』『多忙』

草津白根山

いつもの仲間たちと山登り。
日光白根山では散々な目にあったけれど
ここは草津白根山。
いざとなったらケーブルカーもある♪

雨予報だったこの日だけど見事な快晴!!
(うちのあたりでは降ったらしい)

ケーブルカーを横目に見つつ歩く歩く・・・。

風は爽やかなれど、日差しは強烈!

天然のお花畑の中なので最高にきもちよい。

この実なあに?
おいしそうなのでちょっとつまんでみる。
ブルーベリーのような爽やかな甘み。
毒があるといけないので吐き出す。
後で調べたら「アカモノ」もしくは「イワハゼ」といって
食べられるおいしい実だということだった。
しまった、もっと食べておけばよかった。(笑)

溶岩なのだろうか、ずいぶん乾いた土地だったけれどきのこが!
アセタケ。
これは毒きのこ。

ちびっこいきのこがたくさん!
こちらはキツネタケ。
可食、とあるけれどちびっこすぎて
食べた気しなそう。

地衣類はあまり詳しくないのだけれど、これって前に3Dプリンターで模型を作ったことのある
イオウゴケではないかしら?
そのときは何倍かに拡大されたイオウゴケの3Dプリント、というか
プラスチックでできたかたまりと
そのもととなった乾燥標本とが送られてきて
彩色を依頼されたのだった。
乾燥標本といってもほとんど生のと変わらないんだ!
生えてるところ、初めて見た。

これまた初めて見たヤナギラン。
群生地に季節違いで行ったことがあり
憧れのお花でありました。
時間があったら描きたかった!

そして山頂に近づき、岩がごろごろし始めたところにこんな美しいお花が!
ソバナだと思うんだけれど、知っている方いたら教えてください。

そして今回の目的・・・・

コマクサ~~!!


群生~~!!!
ひゃっほう!

残念ながらピークはちょこっとすぎてたもよう。
近寄ってみましょう。

なんてかわいいの~~!

これも描きたかったなあ。

とはいえ何にも描かなかったわけではありません。
この仲間たちは待っててくれるのです♪
ありがとう~~!

描きたいもの全部描いてたら降りられなくなっちゃうものね。

こちらはソバナと思われるお花。

そしてヤマハハコ。

このほかにもいろんなお花がいっっぱい咲いていて
山道のぼりのつらさもすっかり忘れてちょろちょろ歩き回っておりました。

最高の山登り、企画してくれたNさん、
一緒に楽しい時間をすごしてくれたみなさん
ほんとうにありがとうございました。

また行こうね!

今年も咲いた

いつもの森の山百合。
年々減ってゆくような気がするのはなぜなんだろう。
もっと大きな株もたくさんあったのに。
とても残念。

今日はめちゃくちゃな暑さだった。
うちはあまりクーラーを使わないのだけれど
今日は無理!!
頑固者の母に有無をいわせずつけてしまった。

やっと実がなりだしたゴーヤも
あまりの暑さにしおしおとしている。
こんな日が続くのかと思うとうんざりだけれど
夏だものね。

ヤマユリ(山百合)
学名:Lilium auratum Lindl.
科名:ユリ科ユリ属
開花時期:7~8月
分布:日本特産のユリ。北海道と関東地方や北陸地方を除く近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布。
別名:鳳来寺百合(ほうらいじゆり)
花言葉:荘厳、威厳 人生の楽しみ 純潔、飾らない愛

野に咲く


奥日光のスケッチ、これでさいご。
ノアザミがたくさん咲いていた。
多分ノアザミ。
というのもちょっとちがった感じのも咲いていて調べてみたけれど
種類が多すぎてわからなかったのだ。
総苞の部分がべたつく、とかで見分けたりするみたいなんだけど
さわってこなかった・・・
写真と見比べるかぎりノアザミでしょう。

マルハナバチと思われる
もふもふしたまるっこい蜂が何度も訪れる。
葉っぱのうらに隠れている蜘蛛の餌にはちょっと大きすぎるらしく
手をだそうとはしない。

このごろはあまりに暑いのでスケッチに出かけず
仕事とプール以外は閉じこもっていろいろ製作している。
秋に代官山の小さなギャラリーで個展を開こうと計画中。
恵比寿のきのこフレンチ、マッシュルームの近く♪
きのこ中心にしようかと。(笑)

ところで柏に行くことがありましたら
2番街商店街のアーケードを見上げてくださいまし。
いしど画材さんのフラッグにわたくしの絵を使っていただきました。
そう、わたしにとって絵は感動の表現であり
愛であり、感謝であり、祈りであります。

さて、明日は月に一度の絵手紙教室
いつもは2週目の日曜なんだけれど
お盆なので前倒し。
また皆さんの絵に出会えるのが楽しみ♪

ノアザミ(野薊)
学名: Cirsium japonicum
科名:キク科アザミ属
開花期:5-8月
分布:日本の本州、四国、九州の草原や河川敷に見られ、アジア大陸にも変種が分布する。

根生葉は花期にも残り羽状に中裂する。
茎葉の基部は茎を抱き、鋭い棘が多い。
頭花は紅紫色で直径4~5cmあり、枝先に上向きにつく。
まれに花が白色のものもある。

花言葉:「権利」「私をもっと知って下さい」

林の中で


奥日光のスケッチがまだ残ってるよ~♪
こちらは赤沼車庫の近くの林の中
倒木の上に咲くヤマオダマキ。
行った方はご存知だとおもうけれど
あの辺の林は地面がミヤコザサで覆われていて
ほかの植物の入る隙がない。
道路ギリギリの笹の切れ間にいろんなお花が
ぎゅっと集まって咲いているかんじ。
けれど倒木の上はまだ笹に侵食されておらず
こんな立派なオダマキが舞台女優のように
伸びやかに茎葉を広げ
美しいお花を咲かせていた。

右の葉っぱはウツギかな?
足元には苺のような葉っぱがあった。

じつはこれを見つけたのは雨が降った中日。
夕方に見つけたので時間的にギリギリだったところへ
また雨が降り始めたので仕方なくあきらめた。

翌朝は快晴だったのだけれど
なんといちばん真ん中辺の美しかったお花が
2輪とも散ってしまっており
前日に比べて全体がなんとも地味な姿になってしまっていた。
なんとか続きを描きあげたのだけれど
たぶんこの日にここを通りがかっても
この株を描こうとは思わなかっただろう。
1日で全く姿が変わってしまう、それが自然のお花。
先日のクルマユリもたまたまいちばん美しい日に出会えたから描けたけれど
1日ちがっていたらずいぶんちがったことだろう。
ラッキーだったなあと感謝。

固めのつぼみだったウバユリは残念だったなあ・・・

ヤマオダマキ(山苧環)
学名:Aquilegia buergeriana
科名:キンポウゲ科オダマキ属
開花期:6-8月
分布:北海道、本州、四国、九州に分布し、温帯から亜寒帯の山地の道ばたの草地や林縁に生育する。

苧環(おだまき)とは、昔、カラムシ(苧)やアサ(麻)などの繊維を巻いた管のことで
距が伸びた花のようすが似ているためつけられた。

花言葉:協調性

あらためて・・・


我が家のお庭ではこのお花がまっさかり。
真夏のお庭を彩ってくれる。

ある生徒さんとゆっくりお話しする機会があった。

わたしはひ弱ながらも健康なからだをもち
家族も子供のころからずっと今の仕事を支えてくれている。
そうして恵まれた環境で培った技術を
全力でシェアしていこうと思った。
まだまだ未熟なのでこれからもずっと技術も感性も磨き続けなくてはいけないし
それを伝えることにももう少し工夫をこらしたいと思います。

サルビア・ガラニチカ
学名:Salvia guaranitica
科名:シソ科アキギリ属
開花期:4月-11月
原産地:南米
別名:メドーセージ

ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチンなど南米に広く分布するサルビアの仲間。
日本では、本来サルビア・プラテンシスを指す「メドーセージ」の名で流通していることが多いが
これは日本にサルビア・ガラニチカが輸入され始めた頃に
流通業者が間違って名づけてしまったためと言われている。

花言葉:家庭的、普遍愛

雨上がり


ちょっと前の日光のスケッチ。
中日は予報に反してあいにくの雨。
午前中はのんびりとすごし、午後になってやんできたのでスケッチに。

熊がでるあたりまでいかなくっても
むしろそこまで行かないほうがたくさん咲いていたクルマユリ。
じつはこの旅で初めて見たお花。
なんとも可憐で
緑の中でひときわ美しかった。


ときおり雨がぱらつくので
ちょっと湿ったかんじ。

そして見事に晴れた翌日、赤沼車庫で見つけたクルマユリ。
前日のものよりはボリュームがないけれど
十分可憐で美しい。

点々と赤いそばかすは蜜腺らしく
黒っぽい蛾のような昆虫が
花の一部であるかのようにびっしりととまっていた。
スケッチしようと
近くに陣取ると1~2匹の気の強いやつ以外は
みんなどこかへいってしまった。

クルマユリ(車百合)

学名:Lilium medeoloides A. Gray
科名:ユリ
開花期:7~9月
分布:中国、朝鮮半島、サハリン、カムチャッカ半島、千島列島、日本に分布。
   日本では北海道や本州の中部以北と大台ヶ原山と四国の剣山の高山帯から亜高山帯の草原に分布。
生育地:亜高山から高山の草地

和名は、茎に輪生する葉を車輪の輻(や)にたとえたことに由来する。
鱗茎は可食で、アイヌ料理では調理して食される。

花言葉:多才な人